感謝の言葉『いただきます』をテーマにした短編映画の公開
熊本県に本拠地を置く竹のお箸の製造会社「ヤマチク」が8月4日、短編映画『いただきます』を公開しました。この作品は、日本に古くから根付いた感謝の精神を象徴する文化的な行為に焦点を当てています。映画の公開日は、特に箸の日として知られる日で、その意義を深く感じさせます。ヤマチクは、この映画を通じて「いただきます」の重要性を広く伝えようとしています。
映画の背景と意義
「いただきます」という言葉は、ただの食事前の儀式ではありません。日本文化における感謝の表現であり、食べ物を作ってくれたすべての人々や自然に感謝することを意味しています。しかし最近では、SNSを通じて「いただきます」が「キモい」と批判されることもあり、文化の捉え方が多様化しています。一方で、海外ではその所作が「美しい文化」として評価されるなど、感謝の精神に対する理解が異なることが浮き彫りになっています。
この映画は、これらの観点に立ち向かい、日本の精神文化としての「いただきます」を、多言語で、多国籍に届けることを目指しています。ヤマチクの代表取締役、山崎彰悟氏は、熊本で竹のお箸を製造する実績を踏まえ、短編映画という形で感謝の文化を伝えたいという思いを込めて製作しました。
映画のあらすじ
『いただきます』では、県外へ出ている青年・涼太(岡田蓮)が主人公です。彼のもとに偶然訪れた母(村上美香)との交流が描かれます。母が出かけた後、数時間後に涼太が部屋に戻ると、彼女の姿は消えてしまいます。二人はすれ違ったまま再会が果たせず、親子の絆を取り戻すための言葉が必要です。「いただきます」という一言が、彼らの関係を再構築する鍵となるのです。
主演キャストとスタッフ
本作の主演には、実力派の岡田蓮と村上美香が名を連ねています。岡田は『ABEMA』の人気リアリティ番組で一躍有名になり、SNSでも人気を博している若きモデルです。村上は、熊本のテレビ界で多くの経験を積んできた実力派アナウンサーで、映画の中でもその温かい演技が際立っています。また、監督の中川典彌氏は、地域おこしや映像制作に情熱を持つ映像クリエイターであり、感謝の文化を映像を通じて再確認させる作品に仕上げています。
映画のメッセージ
ヤマチクが伝えたいのは、「いただきます」という言葉が持つ多層的な意味であり、その文化的意義の再考です。村上美香氏は、感謝が生まれることで、私たちの食の方針や生活が変わる可能性に言及しています。また、岡田蓮氏も、母親とのシーンが心温まる瞬間であったと振り返ります。
まとめ
この短編映画『いただきます』は、私たちの日常に潜む感謝の気持ちを顕在化させ、忘れかけていた思いやりや敬意を再認識するきっかけとなることでしょう。ヤマチクが目指すのは、日本だけでなく世界に向けて、感謝の心を届けることです。映画を観ることで、あなた自身もこの文化の大切さを感じることができるかもしれません。動画の公開も行われており、ぜひチェックしてみてください。
こちらからご覧ください
作品概要
- - タイトル: いただきます
- - 尺: 25分
- - 公開日: 2025年8月4日
- - 企画・制作: 株式会社ヤマチク
- - 音楽: 鎌田優紀子
- - 脚本・監督: 中川典彌