株式会社UNITED PRODUCTIONS(UP)が2月1日付で新たに海外コンテンツプロジェクトチームを設立したことを発表しました。これにより、映像業界の国際的な舞台での存在感を高めることを目指しています。UPは、国内で数多くのドラマや映画、バラエティ番組の制作を手掛ける企業として知られていますが、今回のプロジェクトチームの立ち上げにより、さらなるグローバル展開を図ります。
新たにプロジェクトに加わるのは、Vesuvius Picturesのクリエイティブディレクター山本兵衛(Hyoe Yamamoto)氏とプロデューサーのデボラ・バリヤス(Deborah Barillas)氏です。彼らは、東京を拠点に映画やドラマ、リアリティーショー、ドキュメンタリーに至るまで、多様なジャンルでプレミアムコンテンツの企画・制作を行ってきた実績を持っています。また、BBCやAmazon Studios、Netflix UKなどの国際的なメディアと直接交渉を行うネットワークも有しており、その経験がUPの新しい試みに大きな力を与えると期待されています。
具体的な成果としては、Netflixで53カ国トップ10入りを果たしたドキュメンタリー「警視庁捜査一課ルーシー・ブラックマン事件」や、日本版の「ベイクオフ・ジャパン」などが挙げられます。これらの作品は、国内外の視聴者から高い評価を受け、制作陣の卓越したスキルが証明されています。UPは、今後もVesuvius Picturesとの連携を通じて、国内外向けの貴重な映像制作を行い、さらには国内バラエティ番組のライセンス取得やIP開発にも注力する方針を明らかにしています。
3月には主にベルリン映画祭とMIPロンドンにて、UPの新規事業を発表する予定です。このイベントでは、映像業界の関係者に向けて、展開予定の新たなコンテンツやパートナーシップについてアピールする機会を持ちます。UPは、今回のプロジェクトをきっかけに社内のシナジーを活かし、さらなる世界的な制作の高みを目指しています。
山本氏は、『今まで培ってきたクリエイティブとビジネスの両方における英語コミュニケーション力を駆使し、日本映像業界の新たな海外展開戦略を進めていきたい。』と意気込みを語っています。一方、バリヤス氏は『世界マーケットをターゲットに、いいものを世界に発信し、WIN/WINの関係を築く戦略を展開していきたい。』と述べており、新たな挑戦への期待感が高まります。
UPは今後、映像コンテンツ制作においてCROSS-BORDER(国境を越えた)なアプローチを採用し、クオリティの高い作品を創出することを目指しています。これにより、国内外の視聴者が求める新たなエンターテインメントの提供が実現するでしょう。
このプロジェクトは、映像コンテンツの未来を見据える特長的な取り組みであり、映像制作の新しい波を予感させるものです。国際的な視点を持った新たなチームが、日本から世界に向かってどのような革新をもたらすのか、今後の動向から目が離せません。