八王子芸術祭2023：廃工場が新たなアートスペースに生まれ変わる

八王子芸術祭2023：廃工場が生まれ変わる

八王子市にある旧機織り工場が、2023年11月に開催される八王子芸術祭の会場として新たな生命を吹き込まれます。この工場は長い間廃屋として放置されていましたが、アートユニット「TATTA」の手によって、過去と現在、さらには未来を結ぶ特別なスペースに変貌を遂げます。

TATTAのビジョン

富永大毅さんと藤間弥恵さんが率いるTATTAは、地域の資源を活かす建築を追求してきました。彼らは、古くからある機織り工場の構造を保存しつつ、その屋内には展示空間を設けるために革新を図ります。特に、通りに面した下屋は新たにリニューアルされ、特別な木の架構で支えられます。このアート作品は、キャンプロープのような独特なデザインで造られ、半世紀を経た繊維の力が新たに生命を与えるのです。

芸術祭の開催概要

八王子芸術祭は、地域の歴史や文化を深く反映したアート作品を展示するまたとない機会です。会期は2023年11月8日から12月7日まで（水曜定休）。時間は10時から17時まで、会場は八王子市中野上町の旧機織り工場です。この芸術祭では、美術・音楽・演劇が融合し、訪問者は「旅人」として八王子の風景や時間を楽しめる非日常的な体験を提供します。

新たなアートの息吹

今回の芸術祭には、地域の多様な歴史を背景にしたアート作品が数多く展示され、旧工場跡だけでなく、周辺の古民家や公園も活用されます。その中で、記憶の中の機械音や職人の手のリズム、そしてアートやデザインの旋律が響き渡り、それらが一体となった時の流れを体感できるでしょう。

また、特別プログラムとしてワークショップやトークセッションも開催され、訪れる皆さまが地域に根付いたアートの魅力を肌で感じることが可能です。これにより、八王子の人々との対話を生むことを目指しています。