マザー牧場に導入された最新の近距離モビリティ「ウィル」
千葉県富津市に広がるマザー牧場は、動物とのふれあいや美しい花々とともに自然を楽しむ場として、多くの人々に親しまれています。でも、老若男女問わず、散策するにはその広大な敷地が時に障害ともなり得ます。そんな中、2025年12月22日から、新しく導入されるのが、WHILL(ウィル)と呼ばれる免許不要の近距離モビリティです。これにより、すべての訪問者がより自由に、安心して牧場内を散策できる環境が整い、家族全員が楽しむことができる新たな体験が生まれます。
WHILLモビリティサービスの概要
マザー牧場は、WHILL株式会社と提携し、場内で使える「WHILLモビリティサービス」を開始します。このサービスは、さまざまな背景や年齢、体力に応じた人々が、動物や自然の美しさを存分に味わえるよう、移動の利便性を高めることを目的としています。
新しいモビリティとして提供されるのは、ハンドル付きの「WHILL Model R」。このモデルは、その場での旋回が可能で、バランスも良く、乗り心地が非常に快適です。また、電動仕様のため静かに走行し、環境にも優しい設計となっています。最大10度の傾斜をスムーズに上り下りできる機能が搭載されているため、高低差のある牧場内でも安心して利用できるのが魅力です。
高齢化社会に向けた取り組み
近年、日本は急速に高齢化が進んでおり、65歳以上の人口は総人口の約3割に達しています。このような背景から、さまざまな人々に配慮した移動手段が求められています。2024年4月には「合理的配慮」が義務化され、社会全体があらゆる人を受け入れるための環境を整えつつある中、WHILLモビリティサービスはその一環として位置付けられています。
実際、WHILLを使用した移動サービスは、最近では観光スポットや商業施設などで急速に導入が進み、すでに120カ所以上の場所で採用されています。マザー牧場もその流れに乗り、すべての来場者が快適に楽しめる環境を目指しています。
美しい自然に囲まれた特別な体験
マザー牧場の250ヘクタールという広大な敷地には、羊や牛、馬、アルパカ、カピバラなど、多様な動物たちが暮らしています。季節ごとに咲く花々や自然の景観は、来場者にとって特別な癒しを与えてくれます。また、高低差のある地形は、特に体力に不安がある方にとっては移動の妨げとなることもありましたが、WHILLを使えばその懸念を解消でき、全員が気軽に牧場の魅力を楽しめるようになります。
利用方法と料金
WHILLの貸出は、まきば案内所で行われ、利用を希望する方はゲートで伝えるだけでOK。営業時間内であれば、事前予約なしで利用できます。料金は2時間1,000円、1日利用で2,000円(税込)と、非常にリーズナブルです。ただし、体重115kg以下の方、足が地面に着く方、操作に必要な注意力を持つことが条件となっています。
まとめ
マザー牧場とWHILL社の提携によって、新しいウィル移動サービスが導入されることで、すべての世代が動物や自然とのふれあいを存分に楽しむことができるようになります。この取り組みは、訪れるすべての人にとって、今まで以上に充実した体験を提供することが期待されています。2025年から始まるこの新しい冒険を、ぜひ楽しみにしていてください!