矢崎総業の挑戦
2025-07-31 11:13:56

矢崎総業のソーラーカーポート導入でカーボンニュートラル実現に一歩前進

矢崎総業の新たなる挑戦



矢崎総業株式会社が、静岡県牧之原市のものづくりセンターに国内最大級の3.8MWのソーラーカーポートを設置しました。この新設計は、子会社のテクノ矢崎株式会社と連携し、電力の使用を最適化するためのグループ内PPA(Power Purchase Agreement)を開始するものです。

このような取り組みは、2050年にカーボンニュートラルを実現するための重要な一歩となります。近年、脱炭素化の要請や電力需給の逼迫が社会問題として取り上げられる中、矢崎グループは自社の資源を最大限に活用し、新しい再生可能エネルギーの導入を進めています。

ソーラーカーポートのデザイン



テクノ矢崎がデザインしたソーラーカーポートの特徴は、太陽光パネルの分離型であることです。この設計により、パネルの交換が容易で、長期間にわたって安定した発電が可能となります。ものづくりセンター全体の電力使用量の約21%をこの発電電力で賄える見込みであり、CO₂排出量の削減にも寄与するでしょう。実際、年間で1,980トンのCO₂削減が期待されています。

再生可能エネルギーのさらなる拡大



矢崎グループは、さらに再生可能エネルギーの導入を計画しています。2024年3月には、矢崎エナジーシステム株式会社浜松工場に新たな太陽光発電設備を導入予定です。特に2025年には、0.6MWの太陽光パネルの増設を完了し、余剰電力を他の工場へ託送するシステムもスタートします。これにより、年間を通じてグループ全体で約10MWの太陽光発電によるPPAが実施される予定です。

未来へ向けた計画



今後、矢崎グループは薄膜型太陽光パネルを用いた新しい設置方法にも注力します。この技術は、強度が低い屋根でも設置可能であり、事業所内の空き地を利用した野立て方式や遊休地を活用したオフサイトPPAの導入も計画しています。これにより、再生可能エネルギーの発電量をさらに拡大し、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取り組みを一層進めていく意向です。

発電モデルの理解



PPAは、発電設備を無償で提供し、使用した電気代を支払うモデルです。利用者は初期投資や維持費を負担することなく、再生可能エネルギーを利用できるため、非常に魅力的な選択肢です。敷地内設備設置の「オンサイトPPA」と敷地外の「オフサイトPPA」のほか、矢崎グループは環境保護と社会的責任を重視した事業展開を行っています。

これらの取り組みは、矢崎総業が掲げる持続可能な未来のための重要なステップです。2050年までにカーボンニュートラルを目指すこの企業の姿勢は、他の企業にも良い影響を与えることが期待されます。


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