スーパーフォーミュラの新しい試み、金曜日パートナーDAY
2023年7月18日、静岡県小山町にある富士スピードウェイで行われた全日本スーパーフォーミュラ選手権の第6戦・第7戦にて、初の試みとなる「金曜日パートナーDAY」が開催されました。このイベントは、自動車産業界とのビジネス交流を促進し、モータースポーツ業界への就職を目指す学生とのマッチングを目的としており、28社の企業が参加し、来場者は300名を超える大盛況を記録しました。
技術セッションと就活セッションの開催
「金曜日パートナーDAY」は「技術セッション」と「就活セッション」という2つの主要なプログラムから成り立っています。午前11時からスタートした技術セッションでは、自動車関連13社が参加し、最新技術を展示。これにより、約150名の企業関係者および研究者が集まり、モータースポーツの最前線で技術交流が行われました。会場には特設ステージも設けられ、実業家の堀江貴文氏が「宇宙開発を支えるモータースポーツの技術」というテーマで基調講演を実施。その内容は、参加者にモータースポーツの持つ多様な可能性を再確認させるものでした。
技術セッションでは、SUPER FORMULAへ技術提供を行う企業が中心となり、その革新的な技術力を披露。訪れた来場者たちは、その熱気の中で各出展企業のブースを熱心に訪問し、モータースポーツにおける技術の活用についての理解を深めました。
学生との出会いを求めて
一方で、就職を希望する学生向けの就活セッションも同時に実施されました。JRPのパートナー企業であるFENNELと連携して行われ、自動車産業やモータースポーツ業界の第一線で活躍する15社が参加。約150名の学生たちが集まり、合同就職説明会が開催されました。午前の部が始まる前から入場待機列ができるほどの人気で、平日にもかかわらず多くの学生が興味を示しました。
新たな出会いや体験を通じて、学生たちは自動車産業の魅力に触れ、将来を見据えた貴重な情報を得ることができました。このような取り組みは、モータースポーツに関心を持つ世代の育成につながる重要なステップと言えるでしょう。
社会課題への貢献を目指して
JRPの代表取締役社長、上野禎久氏は、開会の挨拶において「モータースポーツが持つ『走る実験室』という価値を多くの方に知っていただき、実験場としてご活用いただきたい」と述べました。自動車産業は日本の重要な基幹産業であり、今現在、100年に一度の大変革の時代に直面しています。その中で、モータースポーツが果たす役割はますます重要となっています。
今後もJRPは社会課題解決に向けたモータースポーツの役割を再認識し、このイベントを通じて新たな仲間づくりと業界のサステイナビリティを推進していく意向を示しています。参加企業や関連団体からのさらなる協力を期待しているとのことです。
結びに
今回の金曜日パートナーDAYは、スーパーフォーミュラの新しい試みとして、モータースポーツの未来を共に考える貴重な機会となりました。このようなイベントが続くことで、より多くの人々がモータースポーツに興味を持ち、将来的には更なる発展が期待されます。日本の自動車産業とモータースポーツの未来が交差するこの場所で、さらなる可能性を見出していくことを期待しています。