パラ・パワーリフティングの新たな試みが築く共生社会の未来とは

日本パラ・パワーリフティング連盟（JPPF）は、選手たちの奮闘が社会に感動と勇気を与えるという信念のもと、日々パラ・パワーリフティングの魅力を広める活動に取り組んでいます。特に2023年6月には、選手とのコミュニケーションを活性化し、競技力やチーム力を向上させることを目指す新たな試みが多く行われました。

6月の新しい取り組み

第8回チャレンジカップ京都

6月28日と29日の2日間、京都府城陽市にあるサン・アビリティーズ城陽で盛大に開催された「第8回チャレンジカップ京都大会」。選手たちは好記録を更新し、感動的な瞬間を生み出しましたが、この大会では新しい取り組みも同時に行われました。

まず最初の取り組みは、京都デザイン＆テクノロジー専門学校とのコラボレーションです。学生たちによって制作された大会盛り上げ動画が試合の前や休憩時間に流されることで、会場全体が盛り上がりました。特に、グランプリ作品を受賞した井用悠斗さんは、「年齢や性別に関係なく、選手たちが記録更新できるイメージで作成しました」とコメントしています。

続いて、株式会社ボイスクリエーションシュクルとの連携によって、選手たちへの応援のための「声磨き®レッスン」が開催されました。声の出し方のポイントを学ぶことで、観客たちにも選手たちのパフォーマンスを一層高めるためのスキルアップの機会を提供しました。観客自身の呼吸や声の出し方も競技に良い影響を与えるという新たな発見があり、多くの人々が声と応援の重要性を再確認することとなりました。

最後に、出場選手全員へのインタビューを行い、試合の終わりに感じたことや今後の目標についての声を届ける機会も設けました。これにより、選手たちの声がより多くの人々へ届くよう努力しました。参加する選手たちの多様な思いやエピソードを共有することで、観客との距離を縮めることができました。

次世代会議：未来を見据えたコミュニケーション

続く「次世代会議」では、選手たちが試合後に抱く感情や意気込みを語り合いました。この会議は、選手たちのコミュニケーションを活性化し、互いに刺激し合うことを促進します。選手たちの経験に基づくリアルな言葉が交わされ、一体感が生まれる瞬間がありました。

特に、日野雄貴選手の言葉が印象的で、「どんな結果であれ、大会後は次に向かっている」との一言からも、次なる挑戦への意欲が伝わってきました。また、田中翔悟選手が「感謝の気持ちを忘れずに」と語ったエピソードも、多くの選手に響きました。

競技力向上への寄与

これらの新たな取り組みやコミュニケーションの活性化は、最終的に競技力の向上にも繋がります。選手同士の交流が深まり、自分の目標に向かう姿勢を意識することによって、全体のパフォーマンスが向上するのです。パラ・パワーリフティングを通じて築かれる共生社会に向けて、選手たちは着実に前進しています。

今後も選手たちのエンパワーや競技の魅力を広めるための活動に期待が寄せられています。彼らの姿勢が、より多くの人々に感動と勇気を与えることを願ってやみません。