新コスモス電機が発表した防爆ファン付きウェア
日本の新コスモス電機株式会社は、世界中のガス事故を根絶することを目指し、水素防爆に対応した防爆ファン付きウェア「AIR FLOW PRO」(AFP-02)を発表しました。この新製品は2026年7月22日から市場に登場する予定です。
開発の背景
厚生労働省の調査によると、2025年の職場における熱中症による死傷者数は1,681人に達し、前年比424人・約33%の増加を見せました。この急増する熱中症の問題は特に建設業と製造業で顕著であり、労働安全衛生規則の改正に伴い、職場環境の改善が求められています。特に、熱中症予防のためには通気性や透湿性に優れた服装が必要です。
新コスモス電機は65年以上にわたり、安全で快適な環境作りに取り組んできました。その経験を生かし、以前に発売した防爆ファン付きウェア「AIR FLOW PRO」は期待以上の反響を呼び、初回ロットは完売となりました。これを受けて、より高い安全性能を求められる水素防爆エリアに特化したモデルが開発されることになりました。
水素とその安全性
水素は次世代エネルギーとして注目を集めており、製造や貯蔵、輸送、利用の各分野での活用が期待されています。しかし、一方でその取り扱いには高い安全性が求められます。水素を取り扱う現場は爆発の危険性が高く、通常の防爆ファン付きウェアでは対応できない課題がありました。
新コスモス電機は水素防爆対応の「AIR FLOW PRO」を開発し、安全性と実用性を兼ね備えた製品を提供します。
新コスモス電機の技術と実績
新コスモス電機は、約50年前から水素を選択的に高感度で検知するガスセンサの研究を行っており、全国の水素ステーションの約80%で同社のガス検知警報器が採用されています。また、300機種以上の防爆機器を開発しており、その技術力は確かなものです。
防爆機器とは
防爆機器とは、可燃性ガスが存在する場所での発火のリスクを軽減するために設計されています。さまざまな分類があり、それぞれの危険箇所や可燃性ガスの種類に応じて機能しています。
AIR FLOW PRO「AFP-02」の主な特長
1.
IICT3分類エリアでの使用: ファンとバッテリーユニットは防爆仕様で、水素を取り扱う危険場所での使用が可能。
2.
優れた通気性: 立体構造により、効率的に気化熱を排出。暑熱環境下でも快適に着用できます。
3.
小型・軽量設計: バッテリーユニットは約200gと軽量で、2台のファンを同時駆動できる性能を持っています。さらに、5時間の連続動作を実現しました。
新コスモス電機の「AIR FLOW PRO」は、水素製造工場や貯蔵施設、燃料電池関連施設など、防爆対策が必要な現場に最適です。初年度の販売目標は1,000セットで、現在予約販売も受け付けています。
新コスモス電機の製品は、産業医科大学と共同研究により、防爆ファン付きウェアの熱中症予防効果を学術的に実証。革新的な技術で安全な職場環境の実現に貢献しています。今後も新コスモス電機は、さらなる製品開発で安全性向上に取り組み続けることでしょう。