全日本スーパーフォーミュラ選手権と小野測器の連携で目指すカーボンオフセットの未来
2025年、全日本スーパーフォーミュラ選手権において、株式会社小野測器は新たなパートナーシップ契約を締結しました。これは、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた重要なステップです。小野測器は、電子計測器の製造や販売を手掛ける企業であり、サステナビリティへの取り組みが高まる中、彼らの活動が注目されています。
小野測器の取り組み
現在、同社は「小野測器グリーン・ファクトリー活動」を通じて、カーボンニュートラルの実現に向けた実践的な取り組みを進めています。この活動の一環として、2024年には宇都宮テクニカル&プロダクトセンターに太陽光発電設備が導入され、実に年間約20万kWhの電力を自家発電で賄う計画です。さらに、再生可能エネルギーを利用することで、毎年約1700トンのCO2削減が見込まれています。
SUPER FORMULAへの寄与
この連携の具体的な目的は、2025年に行われる全日本スーパーフォーミュラ選手権の参戦車両から排出されるCO2をカーボンオフセットすることです。同社が保有する「J-クレジット」を使用し、ガソリン使用量から算出したCO2排出量173.5トンをオフセットする予定です。このスキームにより、モータースポーツと環境保護の両立が実現されることが期待されています。
環境に優しい製品と設備
小野測器は、単に競技に参加するだけでなく、環境への配慮を事業の中心に据えています。宇都宮テクニカル&プロダクトセンターでは、EV用充電設備を設置し、社員や来客が自由に利用可能な環境を提供。また、工場内の照明をLEDに変更することにより、年間約19万8,000kWhの電力削減が実現し、約77トンのCO2削減に寄与しています。
さらに、同社は包装材の改善にも取り組んでいます。樹脂系からリサイクル可能な紙系包装材への切り替えは、持続可能な資源管理の一環として高く評価されています。これらの努力は、単独での成果だけでなく、地域社会との連携を通じて実現されています。
地域社会とのつながり
小野測器は、栃木県内企業と連携しJ-クレジットを購入することで、地域の山林の保全活動を支援。また、定期的に山林イベントを実施することで、地域の人々に環境の重要性を伝え、参加を促しています。こうした活動は、企業の社会的責任の一環としても重要視されています。
未来の展望
今後、全日本スーパーフォーミュラ選手権と小野測器のパートナーシップは、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて大きな役割を果たすことになるでしょう。2050年を見据えたカーボンニュートラルの目標を実現するため、同社は全社員一丸となって環境への配慮を続けていく方針です。サステナビリティの取り組みが今後どのように展開されるのか、大いに注目されるところです。