ミュージカル『薔薇王の葬列』
2025年4月19日から、ついにミュージカル『薔薇王の葬列』が上演されます。この作品は、菅野文によって描かれた同名の漫画が原作です。漫画は2013年から2022年まで「月刊プリンセス」で連載され、発行部数は累計で200万部を超え、その人気は多くのファンに愛され続けています。
物語の背景
中世イングランドの薔薇戦争時代、物語は白薔薇のヨーク家と、赤薔薇のランカスター家が王冠を巡って争うシーンから始まります。ヨーク家の三男リチャードは、特異な運命を背負って生まれます。彼には「悪魔の子」と称される秘密があり、それは男女の二つの性を持つことなのです。この秘密が彼の人生にどのような影響を与えるのか、物語の核心となります。
特に、リチャードは実母からの冷たい扱いを受けながらも、父のヨーク公からは無条件の愛を受け成長します。リチャードの心の奥底には、敬愛する父が王冠を手に入れることへの願望があり、この願いが彼を戦争の渦中に巻き込んでいくことになります。
出会いと運命の糸
物語が進むにつれて、傷心のリチャードは森の中で不思議な青年ヘンリーと出会います。無邪気に心を通わせる二人。しかし、彼らの出会いが物語の運命を左右する重要な瞬間になることを、彼らはまだ知りません。ヘンリーとの交流は、リチャードに多くの気づきをもたらし、彼の成長の一助となります。
リチャードは自身の性別の狭間で苦しみながらも、王冠と愛の間で揺れ動く心情が描かれます。物語は美しさと残酷さが交錯する中で進み、彼の運命は次第に暗い影を落としていきます。
豪華キャスト
本作では飛龍つかさがリチャードを演じ、ヘンリー役はダンス&ボーカルグループ「THE RAMPAGE」のRIKUが務めます。そのほかにも、AKB48出身の小田えりな、YOSHIKIがプロデュースするグループ「XY」のKANJI、舞台「魔法使いの約束」の山田ジェームズ武など、多彩なキャストが揃います。特に、宝塚歌劇団からの出演者も多く、舞台の豪華さが一層引き立てられています。
公演情報
- - 日時: 2025年4月19日(土)から4月27日(日)まで
- - 劇場: こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ
- - チケット料金: S席12,000円、A席9,000円
- - 公式サイト: 薔薇王の葬列公式HP
チケットの先行発売も行われるため、早めにチェックしておくと良いでしょう。
この新しいミュージカルは、歴史ファンタジーとしての魅力と深い人間ドラマが交差します。胸を打つ感情と圧倒的なパフォーマンスを皆さんのお楽しみに!