世界最速EVの誕生
2025-08-29 14:00:08

BYDが新たに世界最速を記録した「YANGWANG U9 Track Edition」の魅力

BYDの「YANGWANG U9 Track Edition」が世界最速記録を樹立



2025年8月8日、BYDのハイエンドブランド「仰望(ヤンワン)」の「YANGWANG U9 Track Edition」が、ドイツのATP Automotive Testing Papenburg試験場において、驚異の最高速度472.41km/hを記録し、電気自動車(EV)としての世界最速記録を更新しました。これにより、BYDは「サステナブル・スーパーカー」という新たな基準を提示しました。

革新技術の集結


「YANGWANG U9 Track Edition」は、既存のYANGWANG U9と同様にe⁴プラットフォームやDiSus-Xインテリジェント車体制御システムを基盤に、さらに世界初の量産型1200V超高電圧プラットフォームを搭載しています。この新しい技術により、伝統的なEVのパフォーマンスを超える走行体験が実現されました。

プロフェッショナルドライバーであるマルク・バッセング氏が、2024年にも同じ試験場でEV世界最速を樹立した人物で、彼は「昨年が限界と思いましたが、新たな技術が記録の更新を可能にしました」と語ります。このコメントからも、BYDの技術の革新性が伺えます。

3000PS超の圧倒的な出力


U9 Track Editionは、30,000rpmの高性能モーターを4基搭載し、合計出力は3,000PSを超えています。この圧倒的な出力は、1トンあたり1,217PSという類を見ないパワーウェイトレシオを実現しています。さらに、各輪のトルクが独立制御されることで、極限の速度域でも安定した車体制御が可能となります。

また、DiSus-Xインテリジェント車体制御システムは加減速やコーナリング時に瞬時にサスペンションを調整し、ロールやピッチを抑えつつ、快適性と操縦安定性を両立させています。これにより、走行時のトラブルも軽減されることでしょう。

専用タイヤと空力性能


さらには、空力性能を向上させるためにカーボン製フロントスプリッターが設けられ、2024年のテストデータに基づき佳通タイヤ(Giti Tire)との共同開発によるセミスリックタイヤが採用されました。これにより、耐久性とグリップの性能も大幅に強化されています。

環境にも配慮した走行性能


「YANGWANG U9 Track Edition」は、環境への配慮も忘れていません。従来のEVが抱える限界を打破し、走行性能と環境性能の両立を追求しています。放出される排気ガスのないゼロエミッションのトータルソリューションを実現しており、サステナビリティに対応した新たなスーパーカーのあり方を提案しています。

BYDの未来へのビジョン


BYDは1995年に充電式電池メーカーとして創業し、現在は自動車、軌道交通、新エネルギー、エレクトロニクスの4分野で事業を展開しています。BYD Autoは、グリーントランジションの推進を目指し、電池やモーター、電子制御システムなど、各種コア技術を自社で開発・保有しています。

また、2024年には売上高が1,000億ユーロを突破する見込みで、常に革新を追求し続けている企業です。BYDの次なる一手を楽しみにしたいところです。

このように、「YANGWANG U9 Track Edition」は、技術革新を通じて新たなスーパーカーの概念を確立し、世界中の自動車愛好家から注目を集めています。これからのEVの未来がどう進化していくのか、ますます期待が高まります。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: BYD EV YANGWANG

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。