視覚聴覚障がい者向けの新たな挑戦
2025年の秋、ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)が新たなプロジェクトを発表。バリアフリーな映画体験を実現するべく、クラウドファンディングで支援を募り、ショートフィルム『HANA』に視覚聴覚障がい者向けの音声ガイドを導入しました。音声ガイドには、ダチョウ倶楽部の肥後克広さんが出演し、『HANA』の魅力を存分に伝えます。
クラウドファンディングの進展
このプロジェクトは、既に約38万円の支援を受けて実現しました。6月に開催された映画祭では、より多くの人々に楽しんでもらえる映画祭を目指し、バリアフリーの作品を増やすためのクラウドファンディングが行われました。これを受け、音声ガイドとともに、ろう者や難聴者向けにも日本語字幕ガイドが付与され、より多くの観客が映画を楽しむことができるようになっています。
巨匠肥後克広の参加
音声ガイドを担当した肥後克広さんは、「映画に音声ガイドが付くことは、今の時代にはごく当たり前のことになりつつある」と、現代の映画体験における音声ガイドの重要性を語りました。さらに、独自のコメディ感覚を持つ『HANA』についても、「少女マンガ、ギャグマンガ、学園ドラマが融合した作品で、まさに爆発的な芸術作品だ」と、その魅力を熱く語っています。
『HANA』の限定公開
音声ガイド版及び字幕ガイド版『HANA』は、11月にクラウドファンディングの支援者に向けて先行公開される予定です。作品の背後には、芥川龍之介の小説「鼻」を基にした、胸の大きさに悩む女子高生の物語が広がります。彼女が誕生日に受け取った「おっぱいを大きくする薬」によって、物語は意外な展開を迎えます。
バリアフリーな映画体験を拡げる
SSFF & ASIAでは、引き続き誰もが映画を楽しめる社会を目指しており、2025年10月にはクラウドファンディング第2弾を実施します。そのリターンには、秋の国際短編映画祭への招待や『HANA』の先行視聴の機会が含まれています。映画の感動をすべての人に届けるため、さらなる支援が求められています。
SSFF & ASIA 2025秋の国際短編映画祭の詳細
映画祭の開催日程は秋の10月22日から26日まで。上映は東京都内の赤坂インターシティや東京都写真美術館などで行われます。オンラインでの視聴も可能で、国内外の観客が気軽に参加できる環境を整えています。また、参加者には映画祭の詳細やチケットの情報が随時伝えられ、映画祭を楽しむ準備が進められています。
まとめ
多様性を大切にし、すべての人に映画体験を楽しんでもらうために、SSFF & ASIAは今後も様々な取り組みを行っていきます。今後のプロジェクトや映画祭の開催が、どのように進展していくのか、目が離せません。