世界的アーティスト・空山基の最大規模回顧展が東京で開催

空山基の集大成『SORAYAMA光・透明・反射-TOKYO-』

国内外で著名なアーティスト空山基（そらやまはじめ）の過去最大規模となる回顧展『SORAYAMA光・透明・反射-TOKYO-』が、2026年3月14日から5月31日までの期間、東京・京橋にあるCREATIVE MUSEUM TOKYOで開催されます。この展覧会では、彼の芸術的な軌跡を具現化した数々の作品が紹介されます。

展示内容について

本展では、空山が1978年に制作した初期のロボット絵画をはじめ、恐竜やユニコーンなど、多様なロボット造形の作品が展示されます。特に注目されるのは、ソニーのエンターテインメントロボット「AIBO」の原画や、エアロスミスのアルバムジャケットとしても知られる代表的作品、さらに新作の彫刻や映像インスタレーションです。これらは、空山が長年追求してきた「光」「透明」「反射」というテーマを前面に押し出したもので、圧倒的なスケールで来場者を魅了することでしょう。

空山基のアート哲学

空山は、「光」「透明」「反射」を作品のコアコンセプトとして挙げています。彼の作品作りは、絵の具という限られた素材の中で光をどう表現するかという挑戦の連続でした。空気や透明感を描くことで光を喚起し、その表現の鍵となる反射を如何に捉えるかが、彼のアート探求の本質となっています。彼は、一連のインタビューでこう語っています。「光を表現するためには、空気を描かなければならない」と。この理念は、レオナルド・ダ・ヴィンチのスフマートや印象派の点描技法などと通じるものがあります。

空山基の作風とテーマ性

空山が描くロボットや人物たちは、単に未来的な存在として描かれるだけではありません。彼の作品は、機械文明と生物の融合した未来の美学を提起しており、観る者に知性や時間、身体性についての問いを投げかけます。例えば、彼の作品は、テクノロジーが人間の限界を超えて永遠の命をもたらす可能性や、人工知能が人と共存できる未来を暗示しています。