サグラダ・ファミリアの壮大な夢が形に!
スペイン・バルセロナに位置する世界遺産、サグラダ・ファミリア。この印象的な建築物は、1882年から建設が開始され、実に140年以上にわたってその工事が続いています。その長い歴史の中で、ついに注目すべき節目を迎えることになりました。2026年6月10日、アントニ・ガウディが没してから100年の節目に、中心に位置する最大の塔「イエスの塔」が完成するのです。
「イエスの塔」の高さは172.5メートルで、世界で最も高い石造教会の象徴となるこの塔には、巨大な十字架が設置されます。この挑戦的なプロジェクトを追うのは、2023年6月28日(日)午後9時から放送されるNHKスペシャル、「サグラダ・ファミリア 輝く道標 イエスの塔の完成」です。語り手には俳優の中村倫也が選ばれ、緊迫感のある映像が展開されます。
この番組では、地上170メートルで行われた超高難度の取り付け作業を詳細に記録。NHKは2010年からサグラダ・ファミリアに対する独占取材を開始し、何度も番組を制作してきました。この長期密着取材を通じて、信頼関係を築くことで実現した内容です。
サグラダ・ファミリアの建設は、単に美しさを追求するだけではなく、ガウディの思想を反映させるための試行錯誤の歴史でもあります。その最大の謎の一つは、塔の頂部に設置される十字架の設計です。戦争によってガウディの図面が焼失してしまった現在、建築家たちはわずかに残された断片的な模型や記録から“存在しない設計図”を紐解こうと日々奮闘しています。
さらに、この光り輝く十字架を実現するために、選ばれたのが白いタイルとガラスを組み合わせた革新的な構造です。500種類、1万5千枚にも及ぶタイルが作り出す光は、昼は太陽を反射し、夜には都市を照らす“灯台”としての役割も果たします。特に、重さ10トンを超える十字架の取り付け作業は、ミリ単位の精度が求められ、職人たちは変わりやすい天候と重力に向き合いながら、その様子をカメラが捉えています。
サグラダ・ファミリアに関わる建築家たちや職人たちの献身的な努力、そして100年以上にわたって受け継がれてきた“完成させる意志”は、この歴史的プロジェクトの背景に深く根ざしています。未完の建築から完成へと向かう道のりを、NHKスペシャルが迫力の映像で深堀りしてゆきます。
この特別番組は、サグラダ・ファミリアの魅力を発信し、ガウディの思想とその後の建築家たちの情熱を伝え、私たちに新たな理解を与えてくれることでしょう。サグラダ・ファミリアの物語とその背後に隠された壮大な夢を、ぜひお見逃しなく。