音楽表現の未来
2025-10-14 11:32:38

RADWIMPS山口氏と藤井准教授が語る音楽表現の未来とは?

未来のミュージシャンに向けたメッセージ



2025年10月12日、洗足学園音楽大学の前田ホールにおいて、特別対談「ミュージシャンズ・ジストニアを科学し、未知なる音楽表現へ」が開催された。この場には、RADWIMPSのドラマーとして知られる山口智史さんと、慶應義塾大学の藤井進也准教授が集結し、両者の専門知識をもとに新たな音楽表現について熱く語り合った。

本イベントの目的と意義



本対談は、音楽家の成熟した演奏技術に支障をきたす神経疾患「ミュージシャンズ・ジストニア」に焦点を当てている。これは近年、日本の音楽界でも大きな問題となっており、本イベントは洗足学園フェスティバル2025のメインイベントの一つとして位置づけられている。参加者は、山口氏がこの病と向き合った経験や、藤井准教授が行ってきた身体科学研究を通じ、知見を深める機会となった。

対談の内容



特に注目を集めたのは、両者がこれまでの研究の成果と共に、YAMAHAと共同で開発した音楽表現の革新技術「声でドラムを奏でるシステム(VXD)」の実演だった。これにより、音楽表現の新たな可能性を示すことができ、会場は歓声に包まれた。さらに、山口氏が在学中に学びの師となった恩師、松山修講師との特別共演も行われ、感動的なパフォーマンスが披露された。

参加者の反響



対談に参加したのは、山口氏を応援するファンや慶應義塾大学の関係者、洗足学園フェスティバルを楽しむ訪問者たち。多くの人々が詰めかけ、会場は満席となった。山口氏は、「母校での演奏ができたのは、支えてくれた人々との出会いがあったから」と感謝の気持ちを込めて語り、藤井准教授は「音楽と科学を融合させ、自分自身の心に従って音楽を楽しんでほしい」と新たな音楽家たちへのエールを送った。

将来への展望



洗足学園音楽大学は今後も、第一線で活躍する専門家を招聘し、刺激的な学びを提供することを目指している。本対談が示したように、音楽と科学が交わることで、新たな表現方法が生まれ、さらなる進化が期待される。今後の展開に注目したい。

山口智史氏について



山口智史氏は1985年に神奈川県横浜市で生まれ、2004年にRADWIMPSに加入。その後、ジストニアと闘いながら、農業や研究など多様なフィールドで活動を広げている。新技術「VXD」をヤマハと共同で開発し、音楽と神経、身体の関係を探求し続けている。2024年には約9年ぶりに自身の声を用いたステージ復帰を果たし、2025年には初のソロツアーを控えている。

藤井進也准教授について



藤井進也准教授は、慶應義塾大学で音楽神経科学や音楽身体科学を専門としている。京都大学で博士号を取得後、国内外の研究機関で経験を積み、現在はミュージシャンの身体的な特性を科学的に研究。音楽と科学の融合に貢献している。彼は音楽が持つ力とその表現の多様性について、常に探求を続けている。

洗足学園音楽大学について



洗足学園音楽大学は、日本国内で最大の学生数と多彩な19コースを誇る音楽大学であり、著名な卒業生を数多く輩出している。音楽を学ぶ場として、学生たちが自由に選択できるカリキュラムが用意されている。洗足学園は、今後も音楽家たちの成長を支援し続けるだろう。


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