LiveUが次世代フィールドユニットLU900Qを発表
2025年9月9日、米ニュージャージー州ハッケンサックのLiveUは、ライブ映像伝送およびプロダクションのパフォーマンスを飛躍的に向上させる新製品「LU900Q」を発表しました。ユニークな5GモデムとAIを活用した動的な接続先切替が特徴のこの製品は、報道中継やスポーツ制作など多様な用途に対応しています。
LU900Qの革新技術
LU900Qは、最新の5GモデムとMIMOアンテナアレイを兼ね備えた完全新規開発のフィールドユニットです。この製品が持つLiveU IQ(LIQ™)へのネイティブ対応により、スピードや安定性、スループットが大幅に向上しました。顧客がどこにいても、報道や中継が可能になる点は、特に評価されています。
LiveUのCEOであるサミュエル・ワッサーマン氏は「LU900Qは単なる製品にとどまらず、放送業界のゲームチェンジャーです。この製品は、速報性が求められるシーンから複雑なライブ中継まで、幅広いニーズに対応できるよう設計されています」と述べています。これは、堅牢かつ手頃な価格が両立したユニットで、多岐にわたる機能をオンデマンドで追加可能です。
さらに、人間工学を考慮した専用バックパックに搭載することで、7時間以上の連続使用を実現しています。過酷な環境下でも快適に使用できるよう、進化した冷却機能や衝撃吸収フレームが備わっています。
多機能でスマートな制作ツール
LU900Qは、ENGカメラやPTZシステム、ドローンとシームレスに連携でき、SDI、HDMI、IPに対応した機材の選択の幅を広げます。特定のプロトコルに縛られないため、様々な機材との組み合わせが容易です。
特に注目すべきは、現場でもリターン映像とインカムのデュアル対応が実現したことです。それにより、以前はスタジオでしか行えなかった作業が現場でも行えるようになりました。シングルカメラやデュアルカメラの運用にも柔軟に対応し、制作環境の効率を飛躍的に向上させることが期待されています。
また、10-bit HDR 4:2:2エンコーディングや最大32のオーディオチャンネルにも対応しており、スポーツ中継や移動が伴う中継においても妥協のない性能を発揮します。
ビジネスアジリティの革新
LU900Qは、制作のニーズに即座に対応できる多様なソフトウェアライセンスを提供し、報道やスポーツ中継に新たな可能性をもたらします。特に注目すべきは、ソフトウェアライセンスがオンデマンドで有効化できる点で、この機能により莫大なコストを削減しつつ、運用の柔軟性も確保されています。
LiveUのCPOギデオン・ギルボア氏は「この製品は現代のライブ制作のニーズに応えるため、特別に設計されています。市場には数多くのハードウェア製品がありますが、LU900Qはその中でも特別な地位を占めています」とコメントしています。
2025年のIBCでは、LiveUのブース(Hall 7-7.C19)でLU900Qを体感することができます。興味のある方は、デモの予約をお忘れなく。
LiveUのエコシステム
LiveUは、IP映像伝送ソリューションのリーダーシップを誇り、全ての制作プロセスに対する効率向上を目指しています。LiveUのエコシステムは、コントリビューション、制作、配信を強化し、コンテンツが魅力的に視聴者に届けられるようサポートします。特に、ライブ伝送用のポータブルエンコーダーから、次世代クラウド制作ツールに至るまで幅広く対応しています。
この新たなデバイスLU900Qは、革新的でダイナミックな制作を実現し、今後の映像制作における重要なステップとなることでしょう。