吉本興業が世界の番組フォーマット業界で輝く
北米のエンターテインメント業界誌「Realscreen」が6月に発表した「Global 100」の番組フォーマット部門で、吉本興業がアジアで唯一の企業としてトップ10に選出されるという快挙を成し遂げました。この名誉あるリストには、MGM AlternativeやShine TVといった世界的に有名な企業が名を連ねており、吉本興業の存在感が際立ちます。
フォーマットの重要性
「Global 100」は、ドキュメンタリー、リアリティーショー、バラエティ番組などに焦点を当て、世界中の制作会社を評価するものです。吉本興業は、各国の文化や視聴者に合わせて番組フォーマットをリメイクすることに成功しており、その中でも特に人気の高い作品を紹介したいと思います。
代表的な番組フォーマット
世界23カ国で展開中の『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』は、吉本興業が手掛けている海外で最も成功した番組フォーマットです。2016年にPrime Videoで配信がスタートし、以降、メキシコで「Last One Laughing」として展開され、次第に世界中に広がりました。現在では、83シーズンが配信されており、特にイタリアやドイツ、メキシコで人気を博しています。
ドイツ版は、Prime Videoの週間ランキングで世界5位、非英語TVシリーズ部門で1位にランクインするなど、そのクオリティの高さが証明されています。また、イギリス版もBAFTAテレビ賞エンターテインメント部門で大賞を受賞するなど、期待が寄せられています。このように、シンプルながらも普遍的な笑いを追求する『ドキュメンタル』の成功には目を見張るものがあります。
海外での他の番組も大好評
さらに、松本人志がプロデュースした『FREEZE』も海外での評価が高いです。シーズン2は、「第25回アジア・テレビジョン・アワード」で最優秀賞を受賞し、2024年のカンヌでのMIPCOMでは「International Format Awards 2024」のベスト・コメディ・フォーマット部門を受賞する予定です。現地版もポルトガル、イタリア、ドバイなどで制作され、ポルトガル版はすでにシーズン5を迎える人気番組となっています。
新たな挑戦
吉本興業は、ショーの形式をリメイクするだけでなく、新しいコンテンツを生み出すことにも力を入れています。2023年にはBSよしもとで放送された『World HOMERUN Factory~目指せ世界のヒットメーカー~』の中で、「100択 THE ガマン」企画がアメリカ版として開発中で、タイでも現地版が制作されることが決定しました。このように、ユニークなアイデアを基にした新しいコンテンツが国境を越え、多くの人々に影響を与える姿勢は、吉本興業の革新性を象徴しています。
グローバル展開の今後
また、36年にわたって日本テレビ系列で放映されてきた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」や、千原ジュニアの「千原ジュニアの座王」のグローバル展開も着実に進行中です。具体的には、バニジェイ・エンターテインメントとのパートナーシップを結び、フランス、米国、英国など約130の制作会社とネットワークを構築。このコラボレーションにより、人気シリーズのローカル版が続々と制作される予定です。
吉本興業の挑戦が、今後どのような形で国際的な舞台に進出していくのか、引き続き注目です。日本の笑いが世界中に広がる日も近いかもしれません。