映画館の椅子を市民に継承する特別イベント
札幌の狸小路5丁目にて、かつて長年市民に親しまれてきた映画館の椅子が市民へ無償で譲渡される特別なイベントが、2026年の春に開催されます。この取り組みは、地域の文化を大切に守りながら、新たな記憶を形成することを目的としています。
映画館の歴史と椅子の物語
本イベントは、狸小路5丁目にあった映画館が閉館したことに伴い行われるもので、映画館の源流は1925年にさかのぼります。その存在は「三友館」として札幌に誕生し、1981年には新しく建て替えられ、2つのスクリーンを持つ「東宝プラザ」として生まれ変わりました。2020年には4つのシアターを持つ映画館となり、地域の文化発信の場として多くの映画ファンに愛されています。
映画館で長きにわたって使用されてきた椅子は、シアター1とシアター4では2006年に入れ替えられたもので、シアター2とシアター3では2020年に新たに設置されたものです。それぞれの椅子には、数え切れないほどの映画の物語や、観客の思い出が詰まっており、次の世代にとっても宝物となることでしょう。
椅子継承イベントの詳細
この特別イベントは、2026年の4月1日から4日までの4日間、旧サツゲキで開催されます。参加者はその場で椅子を取り外し、自ら持ち帰ることができるため、自宅の一角に映画館の歴史を感じるアイテムを取り入れることができます。
以下がイベントの詳細です:
- - 開催日: 2026年4月1日(水)〜4日(土)
- - 時間: ①12:00-14:00 ②18:00-20:00 (4/1-4/3) / ①10:00-12:00 (4/4)
- - 会場: 旧サツゲキ (札幌市中央区南2条西5丁目、狸小路5丁目内)
- - 内容: 映画館で実際に使用されていた椅子の無償譲渡
椅子数には限りがあり、全454脚が先着順となっています。参加希望者は、ぜひ応募フォームからお申し込みください。なお、椅子の取り外しには必要な工具(マイナスドライバー、プラスドライバー等)を自分で持参する必要がありますが、連結部分については主催側が対応します。
新たなエンターテイメント拠点「SYNC north」
映画館跡地には、2026年の夏に北海道最大のLIVE HOUSE / CLUB「SYNC north」がオープンします。この施設は、昼間はライブハウスとして利用され、夜にはバーラウンジが併設されたナイトクラブとして多様な表情を持つエンターテインメント空間です。古い映画館として活用されていた大空間のリノベーションは「秘密基地」をテーマにしており、ネオヴィンテージなデザインと最新鋭のシステムによって非日常的な体験を提供します。
椅子継承イベントを通じて、札幌の文化の記憶を未来へと繋げるこの特別な機会をお見逃しなく。映画館の椅子が持つ歴史を市民の生活の中に持ち込み、新しい物語を育む可能性を是非体験してください。