ムービーズが米国に進出！自動運転ロボットタクシーの未来とは

株式会社ムービーズ、米国進出の新法人設立

株式会社ムービーズが2025年9月、米国デラウェア州に「MoveEz International, Inc.」を設立する運びとなりました。この新法人の設立は、ロボットタクシー事業の拡大を目指す第一歩として位置付けられています。

設立の背景と狙い

ムービーズは、雪道を含む様々な環境下での運転を可能にする「全天候型」技術と、地図に依存しない「マップレス」技術を開発しています。これにより、公道での高速走行が実証され、米国市場への進出が決定しました。特に、雪国での走行実努が評価を受けており、アメリカでもその技術を活かすことが期待されています。

今後の計画として、セーフティドライバーを同乗させた有人のロボットタクシーの早期サービス提供が挙げられています。現地の交通インフラや規制当局との連携を通じて実証実験を進め、無人運行サービスの実現を目指します。

事業展開の戦略

ムービーズは、まずは交通需要の高い都市部からロボットタクシーを展開する方針です。これにより、独自の技術を活用して新たな地域への進出を図ります。このマップレス技術により、新地域での展開時のコストを大幅に削減できるメリットがあります。

特に、冬場の厳しい気象条件にも対応できる自動運転技術は、他の競合に対しても明確な優位性を持っています。将来的には、都市部を越えて積雪地域や悪天候エリアにもサービスを広げていく予定です。

ムービーズの技術と実績

ムービーズは、2024年5月に金沢大学発のスタートアップとして創業されました。自動運転技術のパイオニアである菅沼直樹氏が代表を務め、自ら30年以上にわたり技術開発を行っています。2015年からは、日本国内の主要地域での公道走行試験も行っており、北海道での実証実験は特に高い評価を受けています。

この背景が、ムービーズの米国市場における進出をサポートしているといえるでしょう。ロボットタクシーの社会実装に向けたアプローチは評価が高く、靭性を持ったサービス展開が期待されます。