医療ケア児と映画
2025-06-19 11:21:10

医療的ケア児と家族が楽しむ映画体験『映画ドラえもん』上映会の感動

全国各地での感動的な映画体験



医療的ケアが必要な子どもたちやその家族のためのイベント、『映画ドラえもん のび太の絵世界物語』 上映会が全国25ヵ所で開催され、5,082名が参加しました。この上映会は、NPO法人AYAによって実施され、映画を見ることが難しいとされる医療的ケア児が、特別にデザインされた環境で映画を観る機会を提供するものでした。

医療的ケア児とは



医療的ケア児は、日常生活の中で恒常的な医療行為が必要な子どもたちを指します。日本では、約2万人が在宅で医療的なケアを受けていると推定されています。また、障がい児は約90万人にのぼり、こうした子どもたちの社会生活を支援する必要性が高まっています。AYAは、スポーツや文化を通じて彼らの世界を広げることをミッションとして、様々な活動を展開しています。

困難を乗り越えて



映画館で映画を観たいという多くの家庭の願いからこの上映会がスタートしました。しかし、医療的ケアが必要な子どもたちが、周囲に迷惑をかけることを心配して映画鑑賞を諦める現状がありました。そこで、上映会では映画館を丸ごと貸し切る形をとり、音や声が出ても安心して観られる環境を整備。医療従事者が付き添うことで、保護者も安心して臨める仕組みが構築されました。

上映会の実績



上映会は、3月22日の千葉県幕張新都心を皮切りに始まり、全国の22会場で全25回の上映が行われました。この成功には、各映画館やボランティアチームの協力が大きく寄与しています。

参加者からは、家族全員で映画を観ることができた嬉しい体験や感想が寄せられ、「春休み最後の素晴らしい思い出になりました」との声も多く見られました。収集した感想では、「迷惑を気にすることなく、普通に映画を楽しめたのは初めて」との意見もあり、参加者の皆さんの満足度が伺えました。

参加者の声



参加したご家庭からは多くの感謝の声が届いています。「運営の方々の配慮が行き届いており、安心して映画を観ることができました」「医療的ケアがあっても、周りの目を気にせず映画を楽しめるなんて夢のようでした」といったコメントの数々が印象的です。特に、初めての映画体験に対する期待感や喜びが伝わってきます。

今後の展望



AYAの代表である中川悠樹医師は、今回の上映会を通じて、映画を鑑賞できる環境が広がったことに喜びを示しています。今後も全国の未開催地域を訪ね、すべての医療的ケア児が映画を楽しめる機会を提供できるよう努めていくと語っています。残りの未訪問地域を含めた実施を進めており、この活動の広がりが期待されます。

このように、映画館での楽しい体験は、医療的ケア児とそのご家族にとって大きな意味を持つものであり、今後の展開に注目です。これからも多くの子どもたちが平等に文化に触れることができる環境が整うことを願っています。


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