日本初の人力車大会「Red Bull 人力車」が開催!
2025年10月9日と10日の2日間、東京・中野セントラルパークで日本初の人力車大会「Red Bull 人力車」が行われました。この大会は、全国各地で活躍する俥夫たちがそのスピードと技術を競い合うもので、一般観客を入れた有人形式での人力車競技大会としては、日本初の試みです。
全国から集まった55名の俥夫たち(男性55名、女性6名がエキシビション参加)の競演は、まさに圧巻。参加者は18歳から54歳までの幅広い年齢層で、浅草や京都、さらには茨城、長野、石川、岐阜、愛媛、長崎といった観光名所で活躍している方々です。
予選から大会が始まった
大会初日の10月9日、予選が行われ、選手たちは直線100mを競い合うことになりました。このレースでは、タイム上位20名が翌日の決勝に進む権利を得るのです。スピードを求める選手たちの真剣な表情が印象的でした。結果、元ラグビー日本代表の兒玉健太郎さんが予選1位の成績を残しました。
決勝はさらなるドラマが展開
10月10日の決勝では、特別に設計された障害物コースに挑みました。コースには「ビッグスロープ」や「ジャイアント缶」など、難易度の高いセクションが盛りだくさん。観客からの応援に囲まれた中、選手たちは力強く人力車を操り、自らの限界を挑戦しました。
結局、初代王者となったのは、東京力車に所属する小林歩夢さん(21歳)。彼女は、参加者の中で唯一となる27秒台のタイムを叩き出し、「最速・最巧」の称号を手にしました。小林さんの走りは、技術とスピード、そして冷静さを兼ね備えた見事なものでした。
小林歩夢さんの優勝コメント
優勝を果たした小林歩夢さんは、「皆さん、ありがとうございます!人力車の方々が一同に集まる大会が開催されたことにとても感謝しています。この場所を貸してくださった中野セントラルパークの人々、観戦に来てくれた皆さんに感謝します。明日からは安全運転で浅草を走りますので、よろしくお願いします!」と感無量の様子で述べました。
エキシビションレースも盛況
決勝日には、女性俥夫たちによるエキシビションレースも開催されました。このレースでは、参加者たちがエネルギッシュで華やかな走りを披露し、会場の雰囲気をさらに盛り上げました。優勝したのは吉田汐織さんで、「ぶっちぎりで勝つつもりでしたが、無事に優勝できて良かったです。このような大きな大会が開催されたことで人力車の存在を知っていただく良い機会になったと思います」と語りました。
大会開催概要
「Red Bull 人力車」は、今後も日本の文化としての人力車の魅力を広めるイベントとして期待されています。開催日時や場所は以下の通りです。
- - イベント名: Red Bull 人力車
- - 開催日時: 2025年10月9日(予選)・10日(決勝)
- - 会場: 中野セントラルパーク(東京都中野区中野4丁目10−2)
- - 参加者: 男性俥夫55名、女性俥夫6名(エキシビション参加)
日本の人力車文化は、こうしたイベントを通して新たな展開を迎えています。今後の活動に目が離せません!