ラグビーと社会貢献の新たな形を示したdeleteCマッチの成功

deleteCマッチ：ラグビー観戦を通じた希望の輪

2024年3月14日、秩父宮ラグビー場で開催された「deleteCマッチ」は、浦安D-Rocksによるがん治療研究支援のための特別なイベントでした。この日、会場には14,056名の熱心なファンが集まり、彼らはがん治療に向けた寄付をするために心をひとつにしました。イベントは、ラグビーというスポーツを通じて新たな社会貢献の形を示す絶好の機会となりました。

特別なユニフォームとマゼンタ色の熱気

当日は、選手たちがdeleteCの象徴的なカラーであるマゼンタを取り入れた特別なジャージを着用。胸のdocomoのロゴからは「C」が消され、これががんへの意識喚起を意味します。来場者にはマゼンタ色のベースボールシャツが配布され、会場全体が支援のシンボルであるマゼンタに染まりました。この特別な演出は、選手やファンが一体となって「がん治療研究」という共通の目標に向かう姿を象徴していました。

参加型の寄付アクション

「deleteCマッチ」では、4つのカジュアルソーシャルアクション（CSA）が展開されました。これにより、総額719,376円の寄付が集まったのです。具体的には、以下のアクションが寄付に繋がりました：

- 投稿アクション: SNSでの投稿が寄付金に換算され、6,700円が集まりました。
- 来場アクション: 来場者数に応じて14万0560円の寄付が実現。
- 視聴アクション: スポーツ観戦アプリを通じて347,843円が寄付されました。
- 得点アクション: 浦安D-Rocksの得点数に応じて220,000円が寄付されました。

このように、観戦すること自体が寄付に繋がる仕組みは、参加者にとっても大きな魅力でした。ラグビー観戦を通じて社会貢献を実感しながら、エンターテイメントを楽しむ新しい形が生まれた瞬間でした。

メッセージの共鳴

会場では多くの来場者が自らのがんへの思いや支援の意志をSNSで発信しました。「がんは身近な病気であり、私たちの力で治していきたい」という熱いメッセージが寄せられ、参加者同士の絆も深まりました。特に印象的なのは、初めてラグビー観戦を経験したという声や、会場のマゼンタ一色の様子を称賛する投稿です。これらはすべて、がん治療に向けた新たな気運を生み出す要素となったのです。

D-Rocksの意志と未来への展望

浦安D-Rocksの内山浩文氏は、このイベントの成功を受けて「新たなスポーツ観戦のスタイルが生まれた」と語り、未来のシーズンもこの取り組みを継続していく意向を示しました。はじめての「deleteCマッチ」が実現し、多くの寄付が集まったことは、選手やスタッフ、ファン、スポンサーが一緒に社会課題に取り組む姿勢を示すものです。

また、deleteCの代表理事である小国士朗氏からも「もっと多くの方々が参加できるイベントへと成長させていきたい」との言葉があり、今後の活動への期待が高まりました。2026年には、寄付先の発表を予定しており、さらなる展開が楽しみです。

結論と今後の展開

「deleteCマッチ」は、単なるスポーツイベントではなく、がん治療研究への意識を高める重要なプラットフォームとなりました。来年以降もより多くのファンを巻き込み、このような取り組みを広げていくことが期待されています。「がんを治せる病気にする」という未来への希望を胸に、参加者全員の力を集結することが重要です。これからも、日常の中でできる社会貢献を重ね、多くの温かい思いを形にしていくことが求められています。この新しい風景が、全国に広がることを願っています。