デフリンピック成功に向けて!
2023年11月、東京でデフリンピックが開催されるまで、残すところ約100日を迎えました。日本財団ボランティアセンター(以下、日本財団ボラセン)では、ボランティアたちが国際手話を学べるセミナーを開催しています。そんなスピリットに溢れる活動の一環として、国際手話道場が実施されました。
国際手話道場の開催
「国際手話道場~デフリンピックに向けて~」は、全4回にわたって実施されました。このプログラムには、デフリンピック本番でボランティア活動を行う予定の40人が参加。90日以上にわたり、様々な手話やコミュニケーション技術を学びました。
参加者は、グループに分かれ1~2名のろう者の講師と共に、実践的なグループワークや会話を通じて、手話の理解を深めることができる貴重な時間を過ごしました。特に基本単語、数字、会場案内など、実際の現場で役立つ表現を特に重視しています。それにより、参加者たちはデフリンピックの会場でどのようにコミュニケーションをとるべきか、具体的なイメージを持つことができました。
多様性を学ぶ
講座の後半では、講師に在留外国人や留学経験のあるろう者を招き、韓国、台湾、ロシア、コロンビア、タイ、オーストラリア、アメリカ、フランスの8か国における手話を学びました。各国の手話の表現には共通点もあれば違いもあり、参加者たちの驚きと眼差しが印象的です。手話を通じて、多様性を実感することができるこの機会は、参加者にとって特別な体験となっています。
デフリンピック日本代表選手との交流
特別ゲストとして、デフリンピック日本代表選手たちもセミナーに参加しました。
- - 亀澤 史憲(デフ卓球)
- - 瀬井 達也(デフビーチバレーボール)
- - 長谷山 優美(デフバレーボール)
- - 丸山 香織(デフバスケットボール)
選手たちは参加者と日本手話を使って交流し、基礎的な手話表現の講義も行いました。さらに、それぞれが自分の競技との出会いや過去の大会の経験、そして東京大会への抱負を語り、参加者たちのボランティア活動をさらに応援したいという気持ちを高める素晴らしい機会となりました。
参加者の声
セミナー後に一人の50代女性参加者は、「手話を学ぶだけでなく、相手への理解を深めるコツを再確認できた。また、国際的な挨拶を知ることができ、選手たちとの交流が非常に意義深かった」と語りました。参加者全体として、「ボランティア活動へのモチベーションが高まった」「応援したい気持ちが強くなった」という声が多く寄せられ、今回のセミナーの成功を物語っています。
様々な手話セミナーが続きます
日本財団ボラセンでは、初心者から経験者まで誰もが楽しめる手話セミナーを開催しており、現在も参加者を募集中。デフリンピック開催までの残りの期間で、多様性を理解し、選手や観客を温かく迎え入れるための一歩を踏み出しましょう。
参加セミナーの概要
- - 初心者向けセミナー「教えて!いちろう先生『はじめての手話』
開催日:8/20(水)19:00~20:30(オンライン)
内容:簡単な手話を学びながら、コミュニケーションのマインドセットを養います。
定員:100人(抽選)
- - 経験者向け「国際手話道場~デフリンピックに向けて~」第3期
開催日:9/30(火)から全4回
内容:デフスポーツに関する手話を学ぶ
日本財団ボラセンの活動に参加し、手話を通じて様々な人々とのつながりを深めましょう。これからのデフリンピック本番に向けて、共に力を合わせていきましょう!