三菱重工浦和レッズレディース、AIで情報発信を革新しファンの心に響く

三菱重工浦和レッズレディース、AIと共に新たな情報発信へ

三菱重工浦和レッズレディースは、最新のオールインワンAI編集アシスタント「StoryHub」を導入し、情報発信の効率化と質の向上を実現しました。この取り組みにより、これまで手が届かなかった選手活動や他の重要なストーリーをファンに届けることが可能になり、コンテンツ制作本数はなんと2倍に！

StoryHub導入の背景

dWEリーグが始まってからの5シーズン、多くのクラブが限られた人員と予算で運営を続けている中、レッズレディースも例外ではありません。選手の思いやチームのストーリーを十分に発信できず、悩みを抱えていました。そんな中、2024年の9月半ばからStoryHubの試験運用を始め、AIを単なる効率化ツールではなく、「共創パートナー」として活用する方針を立てました。

「Beyond」シリーズの誕生

新たに制作されたコンテンツの中から注目すべきは、選手のノンフィクションストーリーをテーマにした「Beyond」という連載です。これは、選手たちの練習や試合での経験を深堀りするものであり、彼女たちの生の声を届けることを目的としています。「試合中のミスを引きずりながら、涙ながらに練習に臨んだ選手の姿を伝えたい」という熱い思いからスタートしたこの取り組みは、ファンからも大きな反響を呼び、SNSでのエンゲージメントも8倍に達しました。

AIの活用による新しい試み

「Beyond」は、AIを利用してインタビュー音声を文字起こしし、構成案を提案することで初稿作成のスピードが劇的に向上しました。これまで1〜2日かかっていた作業が、数時間で完了するようになり、情報発信の量と質を両立させる新たなモデルケースが形成されています。

さらに、現在ではクラブスタッフだけでなく、選手自身もこのAIを使ってコンテンツ制作に携わる方針を打ち出し、ファンとの距離感を縮める努力を続けています。

多忙な環境でのクリエイティブな活動

三菱重工浦和レッズレディースの広報担当、高野和也氏は、「StoryHubの導入で、自分たちが抱えていた情報発信の課題に立ち向かうことができた」と語ります。女子サッカー選手が抱える背景や困難を深く理解し、彼女たちの想いやストーリーを発信する場を作ることができたのは、StoryHubの力によるものと実感しています。