環境に優しい農業
2025-05-13 11:50:50

日本コカ・コーラと掛川市、環境に優しい農業への新プロジェクト始動

日本コカ・コーラ株式会社(以下、コカ・コーラ)と静岡県掛川市は、農業生産による環境負荷の低減と水資源の保全を目指す新たな取り組みを開始しました。これは2024年7月に締結された連携協定に基づき、環境に配慮した農法による茶やコメの品質向上と収量増加を目的としています。

この活動では、掛川市、静岡県農林技術研究所茶業研究センター、掛川市農業協同組合などの関係者が構成するコンソーシアムが設立され、今後の3カ年にわたり、現地での実証試験が行われる予定です。これにより、さらなる環境に優しい農法の推進が実現することを期待されています。

コカ・コーラは、サプライチェーンの水資源の健全性向上を支援する取り組みを行なっており、掛川市には同社が重視する「茶葉」の生産者が存在します。この地域での協力を通じて、持続可能な農業の実現を目指していく考えです。

研究の概要


本プロジェクトでは、現地の特有の課題を解決するために、以下の4つの研究項目が設定されています。
1. 有機液肥施用時期の検討
収量や品質を向上させるための最適な施用時期を研究します。
2. 枝条管理による生葉熟度の均質化
生葉の成熟度を均一にするための技術検証を行ないます。
3. 被覆栽培方法の確立
特定品種の茶葉への影響を調査し、効率的な栽培方法を模索します。
4. 病害虫防除体系の実証
有機栽培での病害虫問題を解決するための実証を行います。

掛川市の及川文孝経済部お茶振興課課長は、「この活動を通じて、地域農業の発展だけでなく環境負荷の軽減が実現できることに期待しています。農業による環境負荷を可能な限り減らすことで水循環の健全性も向上させたい」と述べています。

また、静岡県農林技術研究所茶業研究センターの鈴木英志センター長は、「これまでに培った栽培管理や荒茶加工技術の成果を生かし、今回のプロジェクトを通じて環境負荷低減に寄与したい」と強調しました。

掛川市農業協同組合の中村貴司部長も、「今回の実証試験を通じて有機栽培の促進と生産効率の向上に寄与することを期待しています。持続可能な農業経営を支えるための取り組みを進めていきたい」と話しています。

コカ・コーラの水資源管理への取り組み


コカ・コーラにとって水は、製品の重要な成分であり、地域社会の健全な運営に欠かせない資源です。同社は、水の使用効率の向上に努め、安全な水を地域に還元するため、責任ある水資源管理を推進しています。涵養活動や地域社会との連携をもとに、日本国内の21工場周辺では水資源保全活動を実施しており、農業サプライチェーン周辺流域への取り組みも進めています。

詳細な水資源保全活動については、コカ・コーラの公式ウェブサイトを通じて確認できます。持続可能な未来へ向けたこの取り組みが、地域社会にもたらす恩恵には大いに期待できるでしょう。


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