Z世代のための『ぼーっとする大会』が渋谷で初開催
2023年11月3日、渋谷区のMIYASHITA PARKにて、第3回目となる『TOKYOぼーっとする大会』が初めて開催されます。この大会は、現代社会が直面する情報過多の時代において、「何もしない」という新たな価値観を提唱するユニークな競技イベントです。参加者は、90分間ただ静かにぼーっとすることを要求され、スマートフォンを触ることや笑うことは禁止。観客たちも一緒にその様子を見守りながら、日常の中にある“余白”の重要性を体感します。
大会の背景と意義
ぼーっとする大会は2014年に始まり、これまで韓国・香港・オランダなど世界7か国で開催されています。日本では、Z世代を対象にした今回の大会が初めてです。特に、SNSや通知、AIなどに日々煩わされている若者たちに向けて、自分自身に戻る貴重な時間を提供することを目的としています。
大会のテーマである「情報に左右される時代に、“何もしない”という選択が自分らしさを取り戻す鍵となる」は、現代人の心の余白が失われていることに対する警鐘と言えます。実際、古井敬人氏(株式会社VIS CEO)が語るように、「何もしない時間を生活に取り入れることが、社会全体の幸福度を高めるために重要だ」とされています。この大会は、心のリセットや自分自身との対話を促す場となるでしょう。
競技のルールと選考基準
参加者は、90分間にわたり“ぼーっとする”ことが求められます。その間、携帯電話を確認したり、他の参加者と話したりすることは厳禁。競技の結果は、観客の投票による「芸術点」と、心拍数の変化を測る「技術点」で決まります。特に、心拍数15分毎に計測され、どれだけリラックスできているかが重要視されます。また、失格行為は明確に規定されており、参加者は集中力を保つことが求められます。
再認識する「ぼーっとすることの価値」
大会での体験を通じて、Z世代が自らの感情や思考に向き合うことを促進する狙いがあります。この特別な時間は、わざわざ設けた“何もしない”という時間が、どれだけ心を落ち着かせ、自己を再発見できるかを実証します。このイベントは、ただの競技であるだけでなく、参加者にとって重要なメッセージを内包しているのです。
万博的な側面とナイトイベントの魅力
大会後には、『ぼーっとNight』と称したナイトイベントもあります。これは、文化庁認可イベントの「ONE WORLD」とのコラボレーションにより、MIYASHITA PARKの芝生エリアで行われる予定です。幻想的なプロジェクションマッピングの下、静寂に包まれる特別な時間を提供するこのプログラムは、ただぼーっとするだけでなく、心のログインを取り戻すための貴重な体験となるでしょう。
まとめ
『第3回TOKYOぼーっとする大会』は、現代の情報の渦に飲み込まれがちな若者たちに自分自身を見つめ直す時間を提供する場となります。自らの心の余白を見つけることが、逆に豊かな生活を営む手助けとなることを期待しています。大会の実施は、ただのイベントではなく、若者たちが情報過多社会の中でどのように自分らしさを保つかを考える機会にもなるでしょう。参加者自身が、その意味を感じ、自らの体験をSNSなどで発信することで、より多くの人々に「ぼーっとする」ことの価値を伝えていくことを願っています。