ウクライナ柔道ジュニア選手団が日本へ来日
公益財団法人全日本柔道連盟は、ウクライナ柔道ジュニア選手団を2025年9月22日から10月12日まで日本に招聘することを発表しました。この事業は、スポーツ庁が推進する国際交流・協力プロジェクト「Sport for Tomorrow」の一環として位置づけられています。
事業の背景と目的
ウクライナは、近年の戦争の影響で自国内の練習環境が整わない状況が続いています。この厳しい状況を改善するため、ウクライナの若き柔道選手たちに、安全で充実したトレーニングの機会を提供することを目的としています。2023年度と2024年度に続き、今年度もこのプログラムが実施されることが決まりました。
選手団は、男子選手8名、女子選手8名、さらにコーチ陣を含む合計20名で構成されており、日本国内の高校、大学、実業団との合同練習や文化交流を通じて、技術の向上と異文化理解を促進します。
特別講習会の開催
この取り組みを記念し、特別な技講習会が9月25日に行われます。講師には、柔道界の第一人者である井上康生氏が就任し、彼の豊富な経験に基づく指導が期待されます。井上氏は2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得し、その後は国際舞台での指導者としても多大な成果を上げています。
具体的には、メディアは以下の情報を参考に報道できます。
- - 日時: 2025年9月25日(木) 13:30~14:30
- - 内容: 井上康生氏による技講習会と囲み取材
- - 会場: 講道館新館(東京都文京区)
充実したプログラム内容
選手団は日本滞在中、以下の活動を行います:
1.
9月22日~28日: 東京での公式訪問及び実業団との合同練習
2.
9月29日~10月4日: 奈良において天理高校や天理大学でのトレーニングに加え、日本文化の体験も予定しています。
3.
10月5日~8日: 静岡で東海大学付属静岡翔洋高等学校での練習や学校行事への参加が行われます。
4.
10月9日~12日: 最後に再度東京に戻り、高校や実業団での出稽古を行います。
当連盟は、滞在期間中の活動をSNSを通じて発信し、進捗状況をお知らせします。この取り組みは、スポーツを通じた国際連携や平和の構築を目指すものです。この貴重な機会を通じて、ウクライナ選手たちが新しい友情と経験を得ることが期待されています。
国際への架け橋として、柔道がどのように役立つのか、その動向に注目が集まります。