オートバックスがFLEET PITLOCKに出資
株式会社オートバックスセブンは、三菱商事エネルギー株式会社の子会社であるFLEET PITLOCK株式会社へ出資を行いました。この戦略的なパートナーシップにより、整備業界におけるデジタル化と業務効率化が進むことでしょう。
FLEET PITLOCKシステムとは?
FLEET PITLOCKシステムは、車両情報や手続きをリース事業者、エンドユーザーと整備工場間で一元管理できる新しいプラットフォームです。これにより、リース車両の整備・メンテナンス業務の効率化を図ることができます。
システムは、10月下旬に請求一元化機能をリリースし、11月から本格的に普及活動を開始する予定です。整備工場は、リース事業者の異なる要件に個別対応する必要がなくなり、業務が大幅に軽減されるでしょう。
整備工場の現状と課題
自動車整備業界は、深刻な人手不足と構造的な課題に直面しています。特に、自動車整備士の数が減少し、平均年齢の上昇が進んでいます。このため、バックオフィス業務に必要な人材も不足しており、業務の効率化が求められています。
法人リース車両の台数は増加傾向にあり、これに伴うメンテナンス依頼も増加しています。整備工場は、請求書の作成や車両情報の管理など、煩雑な業務に追われ、本来の整備作業に多くの時間を割くことができなくなっています。
FLEET PITLOCKシステムの機能
FLEET PITLOCKシステムは、以下の4つの主要機能を提供しています。
1.
データ集約機能 - 各リース会社のメンテナンス依頼データを集約し、一元で管理できます。
2.
検索とスケジュール管理 - メンテナンス対象の車両を簡単に検索し、Web予約の案内メールを自動送信、スケジュール管理が行えます。
3.
データ連携機能 - 整備基幹システムと連携し、メンテナンス依頼情報と請求情報を効率的に管理できます。
4.
請求機能 - リース会社へのメンテナンス報告と請求情報を一元化します。
これらの機能により、整備工場の業務効率は飛躍的に向上すると期待されています。また、今後は請求情報の入力業務の代行サービスや、法人向けリースに伴うバックオフィス業務全般の受託も見込まれています。
業界の発展に寄与するオートバックス
オートバックスセブンは、今回の出資を通じて、整備工場の業務効率化と自動車整備業界の持続的な発展に寄与することを目指しています。これにより、整備工場が本来の仕事である整備作業に専念できる環境を整えることが重要です。
FLEET PITLOCK株式会社の代表取締役、秋元晃嗣氏も今回の出資を歓迎しており、業界の課題解決に向けた強固なパートナーシップの構築を目指しています。これにより、整備業務がよりスムーズに行える未来が期待されます。
さいごに
自動車整備業界のデジタル化は急務です。オートバックスとFLEET PITLOCKの連携により、業務の効率化を進めることで、より良いサービス提供が実現することでしょう。今後の展開から目が離せません。