スポーツ観戦と感動体験
2024年12月、株式会社クロス・マーケティングが実施した「スポーツに関する調査」では、全国47都道府県の20〜69歳の男女に対するスポーツ観戦の実態が明らかになりました。この調査により、近年におけるスポーツ観戦の傾向、特に大谷翔平選手の人気とその影響を分析しました。
スポーツ観戦経験
調査結果によると、最近1〜2年間にスポーツを観戦した経験がある人は全体の60%を占めており、特に男性40代から60代にかけての観戦率は高い傾向にあります。中でも、男性60代では81%と非常に高い数字となっており、年齢が上がるほどスポーツ観戦の割合が増加することが見て取れます。逆に、20代から30代の女性においては観戦経験が低めで、40%程度にとどまっていることも印象的です。このように、世代ごとの観戦傾向に差があることがデータから明らかになりました。
観戦したスポーツの内訳を見てみると、「日本のプロ野球」「メジャーリーグ」「高校野球」「オリンピック」がそれぞれ20%台の観戦率を挙げています。その中でも「メジャーリーグ」は、2年前に比べて倍増しているという劇的な変化が見られました。
観戦スタイルの変遷
観戦スタイルについては、地上波テレビによる観戦が88%と圧倒的な人気を誇っており、その後にBSテレビ(35%)、YouTube(22%)、Amazonプライムビデオ(13%)が続く結果となっています。このデータから、年代が上がるにつれて伝統的なテレビ観戦が増える一方で、若年層ではYouTubeなどのネット配信サービスを利用した観戦が増加していることが分かります。さらに、実際に競技会場へ足を運ぶリアル観戦は全体の10%に留まっているものの、観戦時は「スタジアムでの応援の一体感」や「迫力やスピード感」を楽しむ人が60%を超えています。リアル観戦ならではの魅力が感じられます。
感動体験と支持する選手
調査の中で特に注目すべきは、観戦によって感動した経験があると答えた人の割合が56%に達している点です。年齢が上がるにつれて感動体験を語る人が増え、特に60代では72%に達しています。感動した瞬間としては、大谷翔平選手の50-50達成やMLBでの素晴らしいパフォーマンス、WBCや高校野球、サッカーにおける感動の名場面が挙げられています。
推しチームには地元球団や幼いころから応援している「阪神タイガース」「読売ジャイアンツ」「北海道日本ハムファイターズ」などが目立ちますが、推し選手では圧倒的に「大谷翔平」が選ばれています。我々がスポーツを通じて何を感じ、どのように応援しているのかを知ることができる貴重なデータとなりました。
まとめ
今回の調査から、スポーツ観戦は世代を問わず多くの人々に影響を与えており、特に大谷翔平選手がその象徴的な存在となっています。大谷選手の活躍が今後も多くの人々の心を動かし、さらなる感動を生むことが期待されます。今後のスポーツの展開に目が離せません。