札幌国際短編映画祭「酔っ払いプログラム」とは?
札幌では、映画とお酒を楽しむユニークなイベント「酔っ払いプログラム」が開催されます。これは、映画祭の本編とは別に行われる特別な上映会で、観客はリラックスした雰囲気の中で短編映画を楽しむことができます。笑いや会話が奨励されるこのプログラムは、2016年に「酔っ払い映画祭札幌」として始まり、地方の小さな試みから国際的な映画祭における人気のプログラムへと成長しました。
独特な体験の誕生
このプログラムのアイデアは、映画祭の定期的な上映を観察していた時に生まれました。日本の観客は、多くの場合、礼儀正しさから控えめな笑いしか見せないため、運営者の常松秀守は「人々が自由に笑い、リラックスできる上映会を開けたらどうだろう?」と考えたのです。これにより、映画鑑賞は単なる視聴体験から、社交の場へと変わりました。
入場時には、酒を飲んでいることが必要という少し風変わりなルールが設けられています。これにより、訪れた人々は共に笑い合い、心の距離を縮められるのです。
新しいシネマ文化の形
「酔っ払いプログラム」の魅力は、通常の映画館とは異なるなごやかな雰囲気にあります。観客は上映中に再加注を注文したり、友人と気軽におしゃべりを楽しんだりすることができます。そのため、まるで心地よいバーでの集まりのような感覚に包まれます。参加者たちは「いつも映画館には行かないが、このイベントには必ず来る」と声を揃え、イベントのファンが増えていく様子が伺えます。
参加者について
参加者層は、20代が約20%、30代から50代が60%、60代以上が20%というバランスで構成されています。性別の割合もほぼ均等ですが、やや女性が多い傾向にあります。リピーターも多く、このイベントの魅力が根付いていることが伺えます。
想いのこもったルール
酔っ払いプログラムでは、参加者に守ってもらう6つのルールがあります。これにより、皆が安心して楽しめる環境が整備されています。
1. アルコールなしでは入場できない(例外あり)。
2. 上映中の会話は自由。
3. 未成年者の入場禁止。
4. 暴力や性的内容に不快を感じる方は参加しないこと。
5. 会場内で飲食は自由。
6. 妨害行為は禁止。
これらのルールは、映画を観る際にリラックスし、共に楽しむことを目的としています。
これからの展望
「酔っ払いプログラム」は今年で9回目を迎えます。映画、楽しさ、社交をうまく調和させながら進化し続けており、まさに「お酒があれば映画はもっと楽しい」という理念を実現しています。友達や新しい知人と共に、映画を通して楽しむことができる特別なイベントです。来週のイベントも見逃せません!
イベント情報
- - イベント名: 酔っ払いプログラム 2025
- - 日付・時間: 2025年10月31日 (金) 開場19:00、上映20:00–22:15、アフターパーティ23:00まで
- - 会場: DARUMA Hall (北海道札幌市豊平区平岸2条4-5-19)
- - 特別MC: 「Sugaramurdi」やAKIRA、「Ofutarou」などが参加。
チケット情報
- - 前売りチケット: 1,800円(ドリンクチケット500円含む)
- - 当日券: 2,000円(ドリンクチケット500円含む)
事前にチケットを購入することをおすすめします。飲み物を楽しみながら、心温まる映画体験を共有するこのプログラムに、ぜひ参加してみてください!