RKBラジオの受賞
2025-08-19 12:39:27

RKBラジオのドキュメンタリーが九州・沖縄地区で1位を獲得 - 障がい者のきょうだいの心の重荷を描く

RKBラジオドキュメンタリーの受賞



2025年の日本民間放送連盟賞・ラジオ教養番組部門において、RKB毎日放送が制作したドキュメンタリー番組『障がい者のきょうだい~心の重荷をおろして~』が、九州・沖縄地区の審査で1位を獲得しました。この番組が放送されたのは2025年の1月3日であり、その内容は障がい者のきょうだい、特に兄弟の心情に焦点を当てています。

多くの場合、障がい者本人やその親が語られる機会はありますが、きょうだいの苦悩や心の重荷についてはあまり語られないのが現実です。本番組は、そうしたきょうだいの声に耳を傾け、彼らが抱える静かな苦しみや喜びを掘り下げていきます。

きょうだい会のリーダー



このドキュメンタリーの中心人物となっているのは、太田信介さんです。彼は自閉スペクトラム症の弟・宏介さんを持ち、その関係性には長い道のりがありました。信介さんは若い頃、弟がいることを周囲に隠したいと思っていた過去があります。そんな彼の視点から、障がい者のきょうだいとして直面する現実を赤裸々に語ります。

ある時、仕事の疲れの中で弟の描いた絵に触れ、宏介さんの創造力に気づいた信介さんは、彼との関係を見直すことに。そして、二人でアートビジネスを始めることになります。宏介さんの作品は、その鮮やかな色使いとユニークな構図で、時には高額で取引されることもあり、全国に多くのファンがいます。2024年の秋にはTBSの番組で紹介されるという快挙も成し遂げています。

支援の活動



信介さんは、自分が抱えていた心の葛藤を活かして、悩む若い「きょうだい」を支えるために「福岡きょうだい会」を立ち上げました。そして「全国きょうだい会」の事務局長も務めていました。彼の活動は多くの人々に影響を与え、「きょうだい」の存在にスポットを当てることを目的としています。

本番組では、そんなきょうだい会のメンバーへの取材を通じて、結婚や親の介護、さらには「親亡き後」の問題など多くの課題に迫ります。彼らが抱える想いを打ち明けることの重要性を、分かりやすく伝えています。

民放連盟賞の講評



今回の受賞に際し、審査員の一人からは「障害の有無に関わらず、家族の問題として多くの人に考えさせる内容」との評価を受けました。このような放送を通じて、家族の間に横のつながりが生まれ、外の世界とつながる人々が増えることが望ましいと述べています。

この素晴らしい作品は、九州・沖縄地区での1位を受けて、今後全国審査に進む予定です。その結果は9月に発表されるとのことです。

再放送情報



同番組が受賞したことを記念して、RKBラジオは8月30日(土)午後2時から再放送を予定しています。ぜひこの貴重なドキュメンタリーを再度お楽しみください。

番組詳細


  • - 【タイトル】RKBラジオドキュメンタリー『障がい者のきょうだい~心の重荷をおろして~』
  • - 【放送日時】2025年1月3日(金) 18:00~19:00
  • - 【制作】ディレクター・石川恵子、編集・寺岡章人、ナレーション・田中みずき、プロデューサー・宮岡朋治
  • - 番組ウェブサイト


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