千住スプリンクラーがシカゴに新工場を開設
千住スプリンクラー株式会社が、米国シカゴ近郊のイリノイ州ウィーリング市に新しい自社工場を設立しました。これにより、住宅向けのコンシールド型スプリンクラーヘッド(型式:RC-RES)の現地製造が開始されます。これまでは日本から輸出していた同製品が、米国内で生産されることになります。
工場設立の背景
2015年にカリフォルニア州アーバインに販売子会社を設立し、米国市場でのシェアを拡大してきた千住スプリンクラー。現在では、同社の売上の約3分の1が米国事業から成り立っています。しかし、近年の相互関税措置によって輸入コストが増加しており、競争力を維持するためには安定した供給体制の確立が不可欠です。この問題を解決するために、グループ会社であるSenju America Inc.の第2工場を活用する形で現地の工場を開設しました。
新工場の概要
新しい工場の名称は「Senju America Inc. 第2工場」とし、シカゴ・オヘア空港から約20分の距離に位置しています。この工場では住宅向けのスプリンクラーヘッドを月に約10万個生産し、従業員数はわずか4名という小規模でありながら、高品質な製品を効率的に生産できる体制を整えました。量産は2026年6月から開始される予定です。
スプリンクラーヘッドRC-RESの特徴
この工場で製造されるRC-RESスプリンクラーヘッドは、天井内に隠れるフラットタイプのもので、インテリアに配慮したデザインが特徴です。カバープレートは全3種あり、最小直径68mmのコンパクトな形状で、迅速な熱感知とともに広範囲への散水を実現します。製品は、NFPA規格に対応しており、cULus認証やNSF/ANSI/CAN 61、372も取得済み。これにより、従来の岩手県丸森工場からの輸出体制ではなく、現地での生産が可能となり、供給安定性とリードタイムの短縮が図られます。
代表取締役社長のコメント
千住スプリンクラーの代表取締役社長、上野昌章氏は「米国は当社にとって最大の市場であり、現地製造を通じて供給体制を確立することで、さらなる成長が期待できる」と語ります。関税環境の変化に対応するだけでなく、長期的な視点での投資としてシカゴ工場の開設を位置づけ、品質と技術の維持に努めていくとのことです。
今後も米国市場のニーズに応じて製品の拡充を進め、世界トップクラスの消火用スプリンクラーメーカーとしての地位を確立するために邁進します。
会社情報
千住スプリンクラー株式会社は1974年に設立され、消火用スプリンクラーヘッドなどの製造・販売を行っております。ウェブサイトには、最新情報や各製品の詳細が掲載されています。千住スプリンクラー株式会社の未来にご期待ください。