勇気を持って新たな価値を探る旅 ― 株式会社ニエンテの見城ダビデ
日本の文化やキャリアに迫るラジオプログラム「日暮里ゼミナール」では、様々な多様性をもつゲストが登場し、リスナーと共に学ぶ機会を提供しています。第28弾ゲストとしてお呼びしたのは、株式会社ニエンテの代表を務める見城ダビデさん。彼は自身の人生やビジネスについて大胆に語ってくれました。
特異な名前とその背景
見城ダビデという名は、父と祖父が牧師であり、父がカントリーミュージシャンとして活動していたことからつけられた特異性ある名前です。中学生の時から「建築家になりたい」という夢を抱いていた彼は、高校卒業後に建築事務所に勤務。その後、どうしてもイタリアに行きたいという衝動が抑えきれず、わずか三ヶ月で退職を決意します。このように、見城さんの行動には「衝動」が常に伴っているのです。
職業経歴と自転車の魅力
イタリアでの経験を通じて彼は日本に戻ると、軽井沢で働くことになり、その後には東京でメッセンジャーとしての仕事に挑戦。最初は1年だけの予定でしたが、4年間続ける中で、彼は大きな気づきを得ます。それは「プライベートには大きすぎるバッグが必要だ」というもの。その発想から独学でメッセンジャーバッグを制作し、バッグメーカーを始めることになります。
帰属感を探して
2009年、tokyobikeに入社した見城さんは店舗スタッフから役職を経て管理職に昇進。しかし2019年には独立し、株式会社ニエンテを設立しました。彼がこの会社で掲げているテーマは「価値の再構築」。彼は捨てられる運命にあるモノや廃棄に近い素材から新たな製品を生み出すアップサイクルのプロダクトに取り組んでいます。これにより彼は物への新たな価値を提案し続けています。
コミュニティの創造
現在は東京・豪徳寺に一店舗を持ち、自らのプロダクトに加えて、様々なアートや雑貨も取り扱い、地域に新しい風を吹き込んでいます。見城さんは商品販売だけでなく、地域のコミュニティセンターとして活用するために、ワークショップや中学生向けの職場体験なども積極的に行っています。 彼のビジョンは、ただ物を売るだけに留まらず、地域全体に価値を提供しようというものです。
見城ダビデの生き様
今回のインタビューでは、見城さんが自らを「衝動的・自発的・いきあたりばったり」と語る中で、どのように自分の人生を切り拓いてきたのかが語られました。彼は、真剣に遊ぶことが人生の重要な要素であると信じており、それを実現するために行動し続けます。衝動に従い、感情に素直に生きることの大切さを再認識させてくれる彼の生き方は、多くのリスナーに影響を与えることでしょう。
今後の展望
未来に向けて彼は、さらに「衝動」に従って行動を続ける意欲を表明しており、廃校の活用にも挑戦したいと抱負を述べています。地域のコミュニティづくりにも貢献し続け、いつかは「村長」のような役割を果たすことを夢見ています。彼の意欲的で自由な生き方には、一見散文的ですが、確かに明確な目標に向かっているとの印象を与えます。
見城ダビデさんのストーリーは、日々の暮らしの中に埋もれた可能性を引き出すもの。番組の前半では彼の青年時代の夢やエネルギーに触れ、後半では「ニエンテ」の明日について語ります。ぜひ、ラジオでその全てをお聴き逃しなく!
▶番組リンク:
日暮里ゼミナール