Form Cure(第二世代機)の特徴
進化した3Dプリント技術の最新トレンドとして、ダイナミックな後処理ソリューションが求められています。特に、Formlabsが新たに発表した「Form Cure(第二世代機)」は、その名の通り、ポストキュアリング技術の新しいスタンダードを築く存在となります。本記事では、Form Cureの驚異的な機能とその革新性について詳しく探っていきます。
高速二次硬化の実現
新たなForm Cure(第二世代機)は、ポストキュアリングのプロセスを劇的に加速させる能力を持っています。従来、初代Form Cureでは約15分を要していた作業が、なんと60秒に短縮されるという圧倒的な効率性を実現しました。これは、80秒という短時間で180℃にまで上昇する熱と、405nmの光を絶妙に調整する技術によって可能となっており、ポストプロセスの品質を飛躍的に向上させています。
特に、3Dプリント製品が「グリーン状態」のままであると、この段階では重合反応も完全ではないため、精密な寸法を期待するには、二次硬化が不可欠です。このプロセスを迅速に行うことで、製品の本来の機械的特性を最大限に引き出すことができます。
高度な設計と機能性
Form Cure(第二世代機)は、単なる速さだけではなく、均一な光と熱を確保するための工夫が施されています。特に、48個のLEDを搭載し、対流式加熱システムを利用することで、さまざまなサイズの造形モデルに適した環境を提供します。最大200×125×205mmという寸法のモデルに対応し、直径235mmのターンテーブルを装備しているため、多種多様なプロジェクトに迅速に対応可能です。
シンプルな操作性
新しいForm Cureは、事前にプログラムされたキュアリングサイクルを使用して簡単に操作できます。製造現場においては、効率的に作業を進めることが求められますが、このデバイスはその要望にも応えます。エンジニアリングレジンの場合でも、約15分以内でポストキュアリングが終わるという素晴らしい性能を提供します。
Formlabsの革新性
Form Cure(第二世代機)を製造するFormlabsは、マサチューセッツ州サマービルに本社を構え、世界中に拠点を持つ企業です。同社は、常に革新に取り組んでおり、自らの製品がユーザーのニーズに応えていることを証明しています。2024年には、Fast Companyから製造業界で最も革新的な企業の一つに選ばれ、さらなる注目を集めています。
システムクリエイトの役割
Form Cureの国内正式代理店である株式会社システムクリエイトは、3Dプリンターやスキャナー、CAD/CAMソフトウェアなどの販売・サポートを手掛けており、充実した技術サポートを提供しています。また、受託造形のサービスも行い、ものづくり企業を幅広く支援しています。
これからの3Dプリント技術を引っ張る存在として、Form Cure(第二世代機)は間違いなくその中心となるでしょう。技術革新の波に乗るこの新しい装置に、ぜひ注目してみてください。