クセのない俳優が新たに掴んだ癖の強いヒーロー
神田聖司が演じる役「暴神竜儀」は、スーパー戦隊シリーズ「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」でのキャラクターであり、個性豊かで一筋縄ではいかない存在感を放っています。この作品は、毎週日曜午前9時30分よりテレビ朝日で放送されており、放送開始から多くの視聴者の注目を集めています。ここでは、神田聖司の魅力と彼が織りなす物語に迫ります。
初めてのスカウトとその後の迷い
神田聖司は4人兄弟の三男として千葉県で育ち、小学1年生から野球を始めました。野球一色の生活を送りながらも、ドラマ「野豚をプロデュース」に魅了され、漠然とした芸能界への興味を抱くようになります。しかし、芸能界を目指す決断ができず、中学では野球部に所属。部活の厳しさから離れたくなったにもかかわらず、キャプテンに任命されたため、3年間部活に徹することに。
ある休日、遊園地で仲間と遊んでいたところ、大手芸能プロダクションからスカウトされ名刺を受け取りますが、父の「本当に覚悟はあるのか?」という問いかけに押しつぶされ、結局そのチャンスを諦めてしまいます。この時期の体験は、彼の心に長く影響を及ぼすことになります。
自分の夢に気づいた大学生時代
高校生活に入ると、野球から離れバスケ部に入部しつつも、何かに夢中になりたいという思いを抱え続けました。それでも、教育学部に進学したものの、大学4年生の頃に自問自答を繰り返し、演技の道に進む決意をします。この決断は、中学時代にスカウトされた名刺から始まり、その後、履歴書を40社に送り続け、ようやく株式会社キューブに入ることができました。
演技の道を模索する苦闘の若手時代
新人時代、神田はアンサンブルの役からスタートし、やがて舞台「ハイキュー」へも出演。しかし、印象に残らないキャラクターとしての扱いを受け、「クセがない」とマネージャーから厳しく指摘されたことも。自身の個性を探り続ける日々が続きました。
失敗の連続や経験不足に悩みながらも、学び続け、他の活動にも挑戦。フリートークイベントを開催したり、コメディに挑戦したりと多忙な毎日を送りました。
ついに掴んだ大きなチャンス
2022年にはフジテレビのドラマ「てっぱち」に出演し、初めて名前のある役を授かりました。この経験が神田の俳優としての自信を高め、以降は「忍者に結婚は難しい」や「あたりのキッチン」での出演が続きます。
そんな経歴を経て、31歳での「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」のオーディションに臨みました。年下のメンバーたちの中で挑戦する姿勢と覚悟が実を結び、見事に合格。クセのあるキャラクター「暴神竜儀」を演じることで多くの子供たちに夢を与えたいと考えています。
現在の充実した日々
今や「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」の撮影に忙しい神田聖司。彼は、年齢差を感じさせない仲間との関係を大切にし、「できることを全力でやる」と語ります。
彼の挑戦はまだ続き、今後の成長に期待が寄せられています。神田聖司の自らの道を切り開いていく姿勢は、多くの人に勇気や刺激を与えていることでしょう。彼のヒーローとしての活躍を見逃せません!