舞台『忠臣蔵』の大石内蔵助役・上川隆也が赤穂を訪問
俳優の上川隆也が、舞台『忠臣蔵』で主役の大石内蔵助を演じるため、作品ゆかりの地である赤穂を訪れました。この訪問は、舞台の成功と関わるすべての人の健康を祈願する意味合いを持っており、赤穂の大石神社を参拝することから始まりました。
大石神社での祈願
昇殿した上川は、厳かな雰囲気の中、祭神に手を合わせて玉串を捧げました。赤穂浪士の討入りから323年の歳月を感じながら、母国のために命を賭けた義士たちへの思いを新たにし、この役に臨む決意を固める姿が印象的でした。「初めて赤穂に伺うことができ、天気にも恵まれ、赤穂の方々に温かく迎えられ、本当に良かったです」と穏やかな表情で語りました。
貴重な展示物に感動
参拝後、上川は境内にある義士史料館や宝物殿も訪問。そこでは討入りに関する多数の資料や古文書、武具を見学しました。「展示物が豊富で、赤穂の方々が四十七士をいかに誇りに思っていたかが伝わってきました」と、その感動を語りながら、歴史の重みを実感した様子です。
また、大石神社は旧赤穂城の中に位置しており、近くには大石内蔵助の邸宅として使われていた長屋門も残っています。上川はその門を眺め、かつて内蔵助が実際に通った場所に思いを馳せました。
仏教寺院でのひととき
続いて、浅野家の菩提寺である花岳寺を訪れ、義士墓所で手を合わせた上川。彼は義士たちの戒名に含まれる「刃」の文字について、「亡くなった後もその重みを背負い続ける覚悟が感じられます」としみじみ語り、安全に目的を果たしたいという思いを強く持つようになったと言います。
こうして赤穂の各地を巡り、作品に対する思いがより深まり、稽古に臨む心構えができたようです。「赤穂の地に触れることで、内蔵助の深謀遠慮を理解しました。この土地への愛情が役作りの基盤となると感じています」と期待を寄せました。
新しい視点での『忠臣蔵』を
「若い世代や『忠臣蔵』を知らない方々にも、新鮮な視点でこの作品を見ていただきたい」とも語り、舞台の成功に向けての意気込みを述べました。
舞台『忠臣蔵』の公演情報
舞台『忠臣蔵』は、2025年12月12日から28日まで東京・明治座で公演され、その後は名古屋、高知、富山、大阪、新潟にて続く予定です。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
このように上川隆也の赤穂訪問は、舞台に対する思いと歴史への理解を深める重要な機会となりました。彼が演じる大石内蔵助が、どのように新たな息吹を吹き込むのか、その瞬間を見逃せません。