第109回日本陸上競技選手権大会・混成競技の魅力を徹底解剖！

第109回日本陸上競技選手権大会・混成競技の詳細

2025年7月12日から13日にかけて、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で開催される第109回日本陸上競技選手権大会・混成競技。この大会では、男女混成の十種競技と七種競技が行われ、日本のトップアスリートたちがその頂点を目指します。本大会は、9月に実施される東京2025世界陸上競技選手権大会の日本代表選考会も兼ねているため、より一層注目が集まっています。

熾烈なメダル争い

今年の日本選手権混成競技では、特に男子十種競技と女子七種競技が見どころです。男子十種競技では、昨年秋に8000点台を突破した丸山優真選手が過去のアクシデントによりエントリーを見送ったため、奥田啓祐選手の優勝が期待されています。奥田選手は2022年に日本選手権で優勝した経験があり、その後も8000点の壁を乗り越えた選手です。今季はアジア選手権で銅メダルも獲得しており、本人の自信に繋がっています。

男子十種競技の他の注目選手には、松下怜（順天堂大）、森口諒也（オリコ）、右代啓欣などがいます。特に松下選手は7508点をマークして、日本インカレで優勝しています。彼らのパフォーマンスに期待が高まります。右代啓祐選手は、38歳を迎える前の最後の十種競技に挑戦することになり、彼の経験と競技力がどう発揮されるのか注目です。

女子七種競技も目が離せない

女子七種競技では、昨年優勝した熱田心選手が連覇に挑みます。彼女は5750点をマークし、日本歴代5位に浮上した実績があります。ただ、昨年は第一線を退いた山﨑有紀選手や日本歴代3位のヘンプヒル恵選手がエントリーを見送っているため、新旧の女王が交錯する戦いとなる見込みです。熱田選手は100mハードルや走幅跳でも実績を出しており、トータルルックで他選手を引き離す力を持っています。

さらに大玉華鈴選手や田中友梨選手も優勝候補として名前が挙げられています。今年度のアジア選手権で、日本代表経験もある大玉選手は、怪我からの復活を果たし、全体のレベルの底上げを図っています。田中選手は春からのコンディションが良好で、自己記録の更新が期待されています。

今大会に賭ける選手たちの思い

選手たちはそれぞれの目標に向け、日々のトレーニングを積んでいます。特に奥田選手は開催国枠エントリー設定記録（8151点）の突破が直近の課題であり、徐々にポイントを重ねていく必要あります。女子七種競技の各選手も、身体のコンディションと精神面の強化が求められます。これまでの成果を本番にどう結び付けられるかが鍵となります。