国立劇場文楽公演
2025-01-22 12:36:51

国立劇場の伝統芸能、文楽公演「妹背山婦女庭訓」を開催!

日本の伝統美が息づく『妹背山婦女庭訓』の公演



国立劇場の文化功労者顕彰記念として、通し狂言「妹背山婦女庭訓」が品川区と文京区の二か所で上演されます。今回は『妹背山婦女庭訓』の魅力をたっぷりとご紹介します。

公演概要



  • - 公演名: 通し狂言『妹背山婦女庭訓』
  • - 日時: 令和7年2月8日(土)~16日(日)、20日(木)~26日(水)
  • - 会場: きゅりあん大ホール(品川区)、文京シビックホール大ホール(文京区)
  • - チケット料金: 1等席9,000円、2等席8,000円

『妹背山婦女庭訓』は、敵対する二つの家の若者が惹かれ合う、いわば日本版『ロミオとジュリエット』とも言える物語を中心に展開され、全三部から構成されています。

各部の見どころ



第一部: 愛と運命の交差



第一部は、「小松原の段」、「太宰館の段」、そして「妹山背山の段」で構成されており、久我之助と雛鳥の禁じられた恋の始まりが描かれます。政権を奪取した豪族・蘇我入鹿の恐怖政治の中で、二人はそれぞれの家族の圧力を受けながらも愛を貫こうとします。この緊迫した状況が、桜咲く吉野川の景色と共に美しく描かれ、観客を惹きつけます。

第二部: 忠義と家族の悲劇



続く第二部では、「猿沢池の段」や「鹿殺しの段」を通して、藤原鎌足の旧臣・芝六とその家族の運命が交錯します。天智天皇を守るために奮闘する芝六の壮絶な忠義やその家族の絆が浮き彫りになり、それがいかに悲劇に繋がるかが展開されます。

第三部: 愛の終焉



最終部では、酒屋の娘お三輪が恋人求馬のために奮闘する姿が描かれます。その関係は様々な葛藤を経て、どのような結末を迎えるのか、感動的でありながらも悲しみに満ちた展開が待っています。

文化功労者吉田和生氏の至芸を堪能



今回の公演では、新たに文化功労者として顕彰された人形遣い吉田和生氏が後室定高を演じます。吉田氏は、昭和42年から文楽の世界で活躍し、重要無形文化財保持者にも認定されています。彼の芸術が紡ぎ出す物語は、周囲を魅了し続けています。

初めての方にもおすすめ



文楽が未体験の方でも、この公演は観やすく設計されています。舞台の美しさ、音楽の魅力はもちろん、登場人物たちが織り成す深い人間ドラマに引き込まれることでしょう。さらに、各部間の休憩時間を利用して、作品について話し合うこともできます。

国立劇場が誇る伝統芸能を大切にしながら、新たな挑戦を続けるこの公演、一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。日本の美しい物語を、ぜひご堪能ください。


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