宇都宮ブリッツェンとヒュンメル、2025シーズン契約更新で新たな挑戦へ

デンマークのスポーツブランドhummel（ヒュンメル）が、栃木県宇都宮市を本拠とする自転車ロードレースチーム・宇都宮ブリッツェンとのオフィシャルサプライヤー契約を更新しました。2022シーズンから始まったこの契約は、2025シーズンまで続くこととなります。

宇都宮ブリッツェンの新シーズンは、2025年2月16日に開幕するロードレースでの戦いからスタートします。昨シーズン、チームに所属する沢田時選手がMTBでアジアチャンピオンに輝くなど、その実績は確かです。特に、彼の成功はチームにとって重要な成果とされています。

王者の誕生と選手たちの挑戦

廣瀬佳正副社長は沢田選手の活躍を振り返り、「彼はロードレース、シクロクロス、マウンテンバイクの3競技に出場しており、特にMTBでのアジア王者は素晴らしい成果です」と自信を持って述べています。日本では3競技をこなす選手は少なく、沢田選手のような存在は特に重要です。彼自身も「競技によって異なる環境や技術に触れることで、常に新鮮な感覚を持ち続けられている」と語っており、その姿勢は他の選手たちにも良い影響を与えています。

地域貢献と安全教育

さらなる魅力を持つ宇都宮ブリッツェンの活動には、自転車安全教室も含まれており、これまでに累計受講者数は7万人を超えました。このプログラムは、地域の子どもたちに自転車の正しい乗り方を教えることを目的としています。「自転車は最初の車となるもので、マナーやルールを学ばずに乗り出すことが多い。だからこそ、安全教室が必要」と廣瀬副社長はその重要性を強調しています。

2024年には新しい道路交通法が施行され、運転マナーに対する意識がさらに強化されるため、宇都宮ブリッツェンはその先駆者となるべく活動を続けています。

2025シーズンの展望

2025シーズンのスタートを果たし、宇都宮ブリッツェンは「第1回東京クリテリウム」で初めての戦いを迎えます。出場選手たちの活躍に期待が高まります。岡篤志選手は4位に入賞し、他の選手たちもレースの興奮を感じながら高いレベルを目指しています。また、3月からはツール・ド・台湾という国際レースも控えており、チーム全体のレベルアップが期待されています。

新たな挑戦と未来への道

ヒュンメルが支える宇都宮ブリッツェンは、地域貢献と選手育成の両方に取り組みながら、21世紀のプロスポーツの新しい在り方を模索しています。「私たちは世界一地域貢献をするプロスポーツチームを目指します」と廣瀬副社長はコメントし、今後の活動に意気込みを燃やしています。多くのサポーターとともに、宇都宮ブリッツェンは新たな歴史を刻むことでしょう。