佐賀県フィルムコミッションが栄冠を手に!
今年、設立20周年を迎える佐賀県フィルムコミッションが、第11回JFC(ジャパン・フィルムコミッション)アウォードにおいて最優秀賞を獲得しました。この受賞は、佐賀県がマレーシアからの作品誘致を行い、県の知名度向上に寄与した結果として評価されています。特に、マレーシア人気ドラマ『From Saga, With Love』のシーズン2の配信が決まったことも大きな話題となっています。
受賞の背景
受賞した理由は、県内で撮影したマレーシアドラマ『From Saga, With Love』の誘致に力を入れ、そのプロモーションが功を奏したことが挙げられます。佐賀県フィルムコミッションは、映画やドラマのロケ誘致や地域活性化に向けた様々な取り組みを行っていますが、今回の受賞はその努力の成果を示すものです。
JFCアウォードは、全国的なロケーション資源の開発と市民協力をもとにした撮影支援、映像作品を通じた地域活性化の促進を目的としたもので、佐賀県フィルムコミッションは過去にも受賞の実績があります。今回の受賞は、最優秀賞としては10年ぶりの栄誉となり、また、受賞したのは6年ぶりで3回目となります。
マレーシア作品誘致の成果
『From Saga, With Love』は、2023年6月に佐賀県で撮影され、日本語の字幕版も配信されています。この作品は、馬来西亜の視聴者から高い評価を受け、配信開始から2ヶ月連続でViuマレーシアで1位を記録。その反響から、続編のシーズン2の制作が決定したことは、まさにこの地域の魅力を引き出す成功事例といえます。
シーズン2では、8市町で30ヵ所のロケが行われる予定で、紙面やデジタルロケ地マップを通じたプロモーションも継続されます。この取り組みによって、マレーシアからの観光客が増加し、2024年の宿泊者数は前年比で197.9%に達しました。
文化的交流の促進
この受賞や新たな作品配信を通じて、佐賀県とマレーシアの文化的つながりが強化されていくことが期待されます。フィルムコミッションは地域経済の活性化にも貢献し、地元の人々が映像作品を通じて佐賀の魅力を再発見することにもつながっています。
映像文化の定着と育成
佐賀県フィルムコミッションは、地域の映像文化の定着を支援しています。若手クリエイターの育成や映像イベントの支援などを行い、地域住民との連携を深めています。地元の人々が映像制作に関わることで、さらに地域の魅力を発掘し、新たな観光資源として発信していく努力が続けられています。
こうした活動を通じて、佐賀県フィルムコミッションは国内外の映像作品の制作支援にとどまらず、地域全体の発展にも寄与しています。これからも佐賀県の魅力を多くの皆さんに知ってもらえるよう、さらなる取り組みが期待されます。