新たな時代に向けた組織再編
2025年4月1日付で行われる組織改定と人事異動について、WOWOWが掲げる目標は明確です。その中心には、会員事業の改革やコンテンツ事業の強化、そしてデジタル基盤の強化が位置しています。本記事では、これらの改定に込められた意図とその詳細について探ります。
1. 会員事業改革・コンテンツ事業の強化
まずは、会員事業の強化とスピードアップを図るための「会員事業戦略局」の設立です。従来の「事業戦略局」を改称し、CX戦略部やEC事業部、宣伝部、カスタマーリレーション部を新たに管轄します。これにより、顧客体験を重視した多層的なサービスの開発や顧客とのコミュニケーションの改革が期待されます。
次に、コンテンツ事業の強化を担う「コンテンツ事業戦略局」が再構築されます。新たにIPの拡大やコンテンツの統一的な管理を行うことで、WOWOWの価値を最大化します。特に、「コンテンツ戦略部」では、オリジナルコンテンツや大型ライツ戦略の強化が期待されています。
2. 収益最大化の効率化
会員事業外領域の収益を最大化するためには、「経営戦略局」が重要な役割を果たします。この局は新たに新規事業開発部を管轄し、WOWOWのブランド力や技術力を活かした新規事業の立ち上げを担います。また、技術センターから新技術の研究・開発を新規事業開発部に移管し、事業開発目線で進めることで、新たな収益源の確保を目指します。
さらに、アライアンス営業部が独立し、「アライアンス営業局」としてB2B展開の強化を図ります。これにより、WOWOWのサービスがより幅広いプラットフォームで利用され、収益の最大化が期待されます。
3. デジタル基盤の強化
最も注目されるのは、デジタル基盤の強化です。「デジタル戦略局」は複数のユニットを統括し、全社のデジタル施策を推進します。ここでは、DXのスピードアップや ICTインフラ整備が進められ、社員のスキル向上と迅速な課題解決が可能とされます。特に、ビジネスプラットフォーム・ユニットの統合により、会員サービスとコンテンツを支えるためのICTソリューションが強化されます。
まとめ
これらの組織改定は、WOWOWが今後のビジネス環境で競争力を持ち続けるための重要なステップです。顧客体験の向上やデジタル技術の活用は、今後の成長に欠かせない要素となるでしょう。新たな挑戦に挑むWOWOWに、今後も目が離せません。