伊藤蘭が魅せた感動のフィナーレ!
昨年8月からスタートした伊藤蘭の全国ツアー、その集大成となるファイナル公演が2025年1月25日に東京ガーデンシアターで開催されました。このイベントは、感動の瞬間を捉えた特別なコンサートであり、約5500人の観客がその場に集まりました。多くのファンが集まる中、伊藤蘭は素晴らしいパフォーマンスを繰り広げました。
開演前から熱気にあふれ、やがて場内が静まり返ると、音楽は始まりました。彼女は黒のライダースジャケットを身にまとい、堂々の登場。曲に合わせてオーディエンスもペンライトを振り上げ、会場全体が一体感に包まれました。最初の曲「ICE ON FIRE」では、迫力満点の演奏とともに、彼女の力強い歌声が観客を魅了しました。
続いて披露されたのは、ファーストソロシングル「恋するリボルバー」。疾走感あふれるサウンドに、観客もノリノリで反応し、まさにコンサートの定番曲としての存在感を示しました。「なみだは媚薬」では“可愛さ”と“クールさ”が共存する独特のグルーヴ感で会場を一層盛り上げ、一曲一曲が伊藤蘭のソロアーティストとしての魅力を引き立てました。
その後、彼女は懐かしいキャンディーズ時代の名曲を披露しました。「アン・ドゥ・トロワ」や「やさしい悪魔」の新アレンジは、過去のヒット曲に新たなスパイスを加え、会場の熱気をさらに高めました。歌の合間には、観客と共に再会の喜びを分かち合い、温かい空気に包まれました。
また、衣装がシルバーのラメが煌めくオフショルダーのワンピースに替わると、観客席からは歓声が舞い上がりました!彼女は自身のサードアルバムに収録された曲を続けて歌い、特に「FUNK不肖の息子」や「明日はもっといい日」は、聴く者を心地よい音楽の海に誘いました。
ここで特筆すべきは、彼女のバンドメンバーたちです。名匠・佐藤準(Key)をはじめとする腕利きのミュージシャンたちが織りなすアンサンブルは、彼女の艶やかなヴォーカルと見事に調和し、聴衆の心を捉えて離しませんでした。フルバンドによる演奏で、一つ一つの楽曲が持つ魅力が存分に引き出されました。
ライブのハイライトの一つは、最新シングル「風にのって~Over the Moon」のパフォーマンスでした。この曲は彼女のエッセイにも使われており、楽しさに満ちたコンセプトが印象的です。期待が高まる中、観客は彼女の歌声に心を奪われました。
後半はキャンディーズの楽曲で構成され、伊藤蘭は赤いフリンジのワンピースに衣装替え。懐かしき曲を次々と披露し、会場は歓喜の渦に包まれました。特に「ハートのエースが出てこない」「年下の男の子」などの名曲では、観客が一体となり合唱し、その瞬間の絆を感じました。
アンコールでは、ターコイズブルーのドレスに身を包んだ彼女が「美しき日々」を歌唱。その後、共演したのはなんと彼女の愛娘である趣里。観客の期待は高まり、趣里が披露した「買い物ブギー」は、情熱溢れるパフォーマンスで会場を沸かせました。
そして、最後の曲は母娘でのデュエット「春になったら」。手を繋ぎながら歌う姿は、親子の絆を感じさせるものでした。これまでの音楽の旅を振り返り、伊藤蘭は感慨深く、会場には素敵な思い出が刻まれました。彼女が歌い上げた全25曲は、過去と現在、そして未来を繋ぐ、美しいコンサートの歴史を感じさせるものでした。
この全力投球のパフォーマンスは、彼女自身の音楽的な歩みや、柔軟な表現力を余すところなく見せてくれるものでした。伊藤蘭の音楽にかける情熱や夢は、これからも多くの人々に影響を与え続けることでしょう。