音楽の歴史を感じる特別な展覧会
リスト・ハンガリー文化センター(東京・麻布十番)では、リスト音楽院が創立150周年を迎えるのを記念して、展覧会「蘇る150年の響き ― リスト音楽院の秘められた物語」を開催します。この展覧会は、2023年12月10日から2026年3月31日までの期間にわたって行われ、音楽愛好者や一般の方々に深い感動と新たな発見を提供します。
音楽院のヒストリーを探る
本展では、リストやエルケルなどの創立期から、バルトークやコダーイ、そして現代に至るまでのリスト音楽院の歩みを、貴重な資料を通して紹介します。「音楽院クロニクル」と題された展示は、リスト音楽院150年の歴史を辿る在りし日の様子を示し、19世紀ロマン派を代表する作曲家・ピアニストのリスト・フェレンツの影響力を実感できます。
展示の中心となるのは、「リスト音楽院ものがたり」と名付けられた巨大パネルです。自筆譜や楽譜のタイトルページ、年表などの秘蔵資料を通じてリストの半生をじっくりと学ぶことができます。小さなお子様から大人まで、誰もが楽しめる工夫が施されたエリアもあります。
バーチャルツアーで音楽院を体験
さらに、今回は新たな試みとして音楽院バーチャルツアーも用意されています。展示会場のモニターを通じてアール・ヌーヴォー様式の校舎やフルスケールの大ホールを巡る体験ができ、あたかも自分がリスト音楽院にいるかのような臨場感に浸れます。リストの音楽が響く空間で、彼の名曲たちに出会う特別なひとときを楽しめます。
リストが愛したピアノの展示
展示の一部として、リストが愛用したベヒシュタイン・ピアノも登場します。このピアノは、リストに多大な影響を与えた楽器として知られています。特に1857年に初演されたリストのソナタロ短調に使用されたこの楽器は、音楽の歴史に名を刻むものです。12月10日から12月22日の期間中、この貴重なピアノも鑑賞可能です。さらに、12月19日には特別コンサートがあり、ピアニストの天川真奈氏による演奏が行われます。
イベントの魅力
会期中は、クラシック音楽に造詣の深い講師陣が集い、レクチャーやミニコンサートを行います。リストの音楽はもちろん、バルトークやドホナーニに関する演奏も予定されています。参加することで、音楽の理解が深まりますし、名演を体験できる貴重な機会です。
設備やアクセス
展覧会の詳細やアクセスについては、公式ホームページで確認できます。会場は東京都港区のリスト・ハンガリー文化センターで、最寄り駅は麻布十番駅。交通の便も良好です。
音楽の歴史を感じられるリスト音楽院の展覧会、150年の響きを楽しむために、足を運んでみてはいかがでしょうか。心に残る体験が待っています。