NOKが新たに開発したウレタンパッキン用バイオマス材
NOK株式会社が新たに開発したウレタンパッキン用バイオマス材は、バイオマス度48%を誇るポリウレタンエラストマーで、その特性は大きな環境貢献が期待されます。
この新しい素材は、従来の石油由来原料の一部を植物由来ポリマーに置き換えることにより、製造時のCO2排出量を約48%削減。加えて、NOKの代表的なウレタン材料「アイアンラバー」の特性であるゴムの弾性が維持され、さらに樹脂の強靭さも兼ね揃えています。
この新開発のウレタンパッキンは、特に生分解性作動油を使用する油圧機器における密封性を高め、油漏れを防ぐことで環境負荷の軽減に大きく寄与します。
開発の経緯と市場背景
近年、脱炭素や環境保全の意識が高まっています。それに伴い、製品の材料開発においても脱石油化が求められ、「持続可能なモノづくり」が重要視されています。NOKが新たに開発した「ウレタンパッキン用バイオマス材」は、この流れに適応して作られたもので、高バイオマス化による「カーボンニュートラル」と生分解性作動油にも対応した「サーキュラーエコノミー」を実現しています。
この素材の開発には、環境性能と基本性能の両立という技術的な課題が存在しました。通常、植物由来ポリマーの比率を高めると、安定した成形や硬化が難しくなるため、狙った性能を発揮することが難しくなります。また、生分解性作動油はパッキンを過度に膨潤させることがあり、耐久性の確保も必要です。NOKは、これらの課題を克服し、生分解性作動油に対しても耐久性を持つ、環境に優しい材料を実現しました。
新開発ウレタンパッキン用バイオマス材の主な特長
1.
環境性能と基本性能の両立
高バイオマス化を実現しながら、ウレタンの本来の耐久性と密封性を保持。
2.
環境配慮型シリンダの実現
油漏れが環境汚染に直結する地点(森林や水辺など)で使用できる建設機械において、環境負荷を抑えた油圧シリンダの構築に寄与します。
3.
公式認定取得
本材料は一般社団法人 日本有機資源協会(JORA)からバイオマスマークの認定を受けています(認定番号:250132)。
NOKの取り扱いバイオマス製品
NOKは他にも、様々なバイオマス製品を展開しています。例えば、ポストコーン バイオマスタイプ(認定番号:220348、バイオマス度39%)やバイオマス材Oリング(認定番号:240090、バイオマス度30%)なども取り扱っており、環境に配慮した製品を市場へ提供しています。
まとめ
NOKのウレタンパッキン用のバイオマス材は、新しい地平を開くべく開発されたエコな素材であり、脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩です。持続可能な未来に向けた取り組みを続けるNOKに期待が寄せられています。