徳島の山奥で舞い踊るかかしたちのHIPHOP
が生まれたのは、人口わずか25人の徳島県三好市の小さな集落。そこで暮らすのはなんと350体以上のかかしたち。この異色の風景を舞台にしたHIPHOPミュージックビデオ『Scarecrow time』が公開され、注目を集めています。
名頃かかしの里とは
本作の舞台は「名頃かかしの里」。これは過疎化が進む山間の集落で、地域住民が手をかけて作ったかかしがあちこちに点在しています。独自の文化が根付いたこの場所では、かつて人々が集まっていたバス停や学校、畑を華やかに彩るかかしたちが、今もなお地域の記憶を語りかけています。
かかしたちにはそれぞれ名前やストーリーが与えられ、まるで彼らがコミュニティの一員のように感じられます。「人の営みの記憶とユーモアのある風景が同居する」と語る地域の方々の思いが、楽曲に色濃く反映されています。
三好市の背景
徳島県三好市はその自然豊かな環境と壮観な景色、例えば祖谷渓やかずら橋で知られています。しかし、近年は人口減少や高齢化といった課題も抱えており、美しさと問題が同居する場所でもあります。そうしたリアリティこそが、『Miyoshi DOGGs』が歌うテーマの核となっています。
ユーモラスな歌詞とダンス
楽曲には「皆で井戸端会議 全員 人じゃなくてかかし」というユニークなフレーズが登場し、かかしたちとののどかな日常を描いています。サウンド面では、マイケル・ジャクソンの「スリラー」や「ゴーストバスターズ」を彷彿とさせるホラーチックなビートが特徴で、楽しくも不気味なダンスシーンを生み出しています。
ダンスは地元の中学生が振付を担当し、一般の人々が主役となっています。プロのダンサーや役者ではなく、地域で生活する人々がそのまま登場することで、日常と遊び心が融合した「参加型ご当地HIPHOP」が具現化されています。
SNSが生む地方創生
『Miyoshi DOGGs』の楽曲は、SNSを通じて急激に広まりを見せています。特に、『Miyoshi After All』は、地元の若者のリアルな心情を描写し、TikTokで話題を呼びました。新たな表現を追求する中で、最新作『Scarecrow time』は、今まで以上にこの地区の個性を感じさせる作品に仕上がっています。
引き続き活動を進める『Miyoshi DOGGs』は、三好市から発信されるHIPHOPの魅力をSNSを通じて広めていく予定です。興味を持った方はぜひその動向をチェックしてください。
ビデオはこちらで視聴できます。