消火器革命!新たな試み「SAFETYPLUS」シリーズが誕生
日本で火災のリスクは年々増加しています。特に、初期消火を試みたものの約70%が失敗に終わっているという現実を知り、株式会社TCLはその課題に立ち向かうことを決意しました。その結果、生まれたのが「消火イノベーションプロジェクト」です。今回は、プロジェクトの一環として新たに開発された「SAFETYPLUS」シリーズについてご紹介します。
消火器が抱える課題
従来の消火器は、重さや操作の難しさから多くの人が使用をためらう原因となっています。例えば、一般的な10型粉末式消火器は約5kgもあり、高齢者や女性には難しい重量です。また、レバーの硬さや噴射後の煙で視界が遮られ、効果的な初期消火が行えない恐れがあります。このような問題に対処するために、新たなアプローチが求められていました。
「SAFETYPLUS」シリーズの特徴
「SAFETYPLUS」シリーズは、従来の消火器の限界を克服するために開発された初期消火ツールです。主な特徴は以下の通りです。
1.
チルトレバー&チルトスプリング
この新しいレバー機構は、レバーを握ることによりホースが自動的に持ち上がり、水平に保つことができます。これにより、片手での操作が可能となり、特に高齢者や体の不自由な方でも安心して使用できます。
2.
エスケープキット
初期消火の際に使用するための安全アイテムが多数含まれています。特に、粘着式の保護用メガネや防煙マスク、ポータブル酸素供給装置が付属しており、危険な状況下での呼吸や視界を確保します。
3.
アラーム連動システム
火災が発生した際に、周囲に知らせるための音と光を発する連動システムも開発されました。これにより、消火活動と避難が同時に行えます。
4.
ファイヤーショーカスティック
無害な不活性ガスを使用した新しい消火器具で、出火元を汚さず、効率的に消火することが可能です。わずか365gという軽量ボディで、誰でも簡単に扱えます。
プロジェクトの目指すもの
このプロジェクトは、消火器を日本全国に普及させることを目指しています。日本には4,000万本の消火器が存在しますが、「SAFETYPLUS」をはじめとする新しいアイテムを加えることで、年間36,000件とも言われる火災件数を減少させることができると考えています。
発表イベント
TCLは、2025年10月に東京ビッグサイトで開催される「危機管理産業展(RISCON TOKYO)」において、これらの新製品を出展いたします。これは、王道の消火器に代わり得る新たな選択肢として、私たちの安全を守る重要な機会です。実際に製品を手に取ることができ、自らの手で新しい消火技術を体験することができる貴重なチャンスです。
まとめ
火災はいつどこで発生するか予測がつきません。「SAFETYPLUS」シリーズは、私たちの生活をより安全にするための重要なアイテムです。"何かあったとき"に備えるため、是非ともこの革新的な消火器への理解を深め、手に取ってみていただければと思います。自分自身や大切な人を守るための選択肢として、このプロジェクトの成功を共に見守っていきましょう。