映画『ORIGAMI』の魅力と上映情報
2025年の2月14日から16日にかけて、東京都千代田区の御茶ノ水ソラシティにて、デジタルハリウッド大学の卒業制作展が開催されます。そこで上映されるのが、学生アカデミー賞で日本初の銀賞に輝いた短編アニメーション『ORIGAMI』です。創作者の金森慧さんが手掛けたこの作品は、正方形の紙が折り重なり、さまざまな生き物へと変化していく様子を描き出しています。
サイネージでの上映
上映作品は『ORIGAMI』と『舞』の2本。会場は御茶ノ水ソラシティ地下1階のKS46 Wallで行われ、デジタルハリウッド大学の卒業制作展にシンクロして上映されます。展覧会は完全予約制で入場は無料ですが、事前予約が必要です。日程は以下の通り。
- - 2月14日(金) 11:00~19:00
- - 2月15日(土) 11:00~19:00
- - 2月16日(日) 11:00~17:00
最終入場は各日終了の30分前に設定されています。
『ORIGAMI』の内容
この作品では、折り紙の特性を生かし、「折る」という行為だけを用いて物が生み出されます。金森さんは、快速な手の動きで変形させる様子をフルCGアニメーションで表現し、観る者に生命の息吹を感じさせることを目指しました。正方形の紙がさまざまな形に生まれ変わり、再び元に戻る様子には、生命の循環や自然への回帰というテーマが込められています。
創作の背景
金森さんは小学校から折り紙を始め、中学・高校では書道に親しみながら、CG制作に興味を抱きました。この作品は、彼の高校時代の体験や自身の折り紙の知識を生かした卒業制作として、2023年5月から技術的な検証を経て、10月から制作をスタート。折り紙の細部まで忠実に再現したCGは、従来のアニメーションで表現されることの少なかった独自のアプローチを示しています。
国際的な評価
『ORIGAMI』は、2023年度のデジタルハリウッドの卒業制作最優秀賞にも選ばれ、アジア最大級の国際短編映画祭での上映や、世界的なCG祭典SIGGRAPHのElectronic Theaterに選ばれるなど、国際的な評価を得ています。特に注目すべきは、第51回学生アカデミー賞での銀賞受賞です。この受賞は日本の作品として初めての快挙であり、金森さんの才能が世界に認められる瞬間となりました。
来場のご案内
卒業制作展の取材を希望する方は、事前にデジタルハリウッド広報室までお知らせください。事前申し込みの無い方は、安全上の観点から入場をお断りする場合があるため、ご注意ください。
今回の卒業制作展は、デジタルハリウッド大学のコミュニティの強さを示す場でもあり、未来の映像コンテンツ制作を担う新たな才能たちの発表の場でもあります。ぜひ皆様も足を運び、この魅力的な作品たちに触れてみてはいかがでしょうか。堅実な技術と独創的なアイデアが融合した『ORIGAMI』が、皆様をお待ちしています。
是非、御茶ノ水ソラシティにお越しください。