国立劇場養成所が令和8年度研修生を募集開始
国立劇場養成所が令和8年度の研修生募集を正式に発表しました。今回の募集は日本の伝統芸能を未来に引き継ぐため、意欲的な才能の発掘を目指しています。応募受付は令和7年10月1日から令和8年1月30日までとなります。国立劇場養成所は、歌舞伎、能楽、文楽、歌舞伎音楽といった多彩な研修課程を提供し、賢材を育成するために必要なサポートを行っています。
研修課程の概要
歌舞伎俳優研修(第31期)
歌舞伎俳優を目指す研修生を対象にしたこの課程では、歌舞伎特有の演技や立廻り、日本舞踊の基礎を学ぶことができます。年齢制限は23歳以下で、中学校卒業以上が応募資格です。研修は令和8年4月から始まり、2年間のプログラムです。
歌舞伎音楽(長唄)研修(第11期)
このコースでは、長唄と三味線の演奏法を習得し、歌舞伎音楽の深みを学ぶ機会が用意されています。研修期間は3年間で、同じく年齢制限は23歳以下です。
能楽(三役)研修(第13期)
能楽を学ぶこの課程では、シテ、ワキ、囃子の三役それぞれに分かれた専門的な研修を受けることができます。基礎研修からスタートし、専門的な技術を習得するための6年間の長期的なプログラムとなります。
文楽研修(第35期)
文楽人形浄瑠璃の技術を学ぶこの研修では、太夫、三味線、人形遣いの基本を学びます。研修生は入学後、適性に応じて各専攻に分かれ、独自の技術を磨きます。2年間のプログラムです。
研修生の選考、支援
すべてのプログラムに共通するのは、応募資格が中学校卒業以上かつ年齢制限21歳以下であること。そして、経験がない方でも応募可能です。選考は令和8年2月から3月を予定しており、すべての研修費用は無料です。また、必要な楽器や小道具は国立劇場が提供します。
研修生に対する支援制度
国立劇場養成所では、研修生には伝統芸能伝承奨励費が支給され、この費用は研修修了後にプロとして一定期間活動することで返還が免除される仕組みがあります。また、遠方からの研修生には宿舎に入居できる特典もあり、居住費の補助も行われます。
お問い合わせ情報
詳細な応募方法や研修の内容については、公式ウェブサイトを訪れると共に、必要な書類の提出先なども記載されています。電話やメールでのお問い合わせも可能です。国立劇場養成所は、伝統芸能の未来を担う若者たちの挑戦を応援しています。「国立劇場養成所」は、日本の伝統芸能の伝承者を育成し、文化の継承を目的とした教育機関です。興味のある方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。