夏木マリのライブ
2025-03-24 15:42:24

夏木マリが魅せた生演奏!人生を凝縮した感動のライブ体験

夏木マリが魅せた感動のライブ



2025年3月21・22日、ブルーノート東京で行われた夏木マリのライブは、彼女の長い表現者としてのキャリアを凝縮した感動的なイベントとなりました。日本のエンターテインメント界で幅広く活躍している夏木ですが、音楽における彼女の才能は多くの人々にとって新たな発見であることでしょう。彼女の音楽こそが、彼女の原点であり、真の力を示すものなのです。

22日の午後7時、ブルーノート東京の舞台上に現れた夏木マリ。彼女が選んだのは、1973年に発表された名曲「絹の靴下」。その際、7人のバンドメンバーの中で、彼女は紅一点として存在感を放っていました。落ち着いた黒とベージュのドレスを身にまとい、ハスキーな声で歌い上げる彼女の姿が、瞬く間に観客をブルージーな世界へと誘いました。

続いて披露したのは、笠置シヅ子の名曲「東京ブギウギ」のカバー。2023年に発表された「TOKYO JUNK BOOGIE」として生まれ変わったこの曲には、夏木自身の「新型コロナウイルス禍に楽しい音楽を届けたい」という思いが込められており、バンド全体が一気に活気づきました。彼女の声には張りがあり、抑揚が巧みに付けられており、「東京ブギウギ」のリズムが繰り返される中でも、聴く度に異なる情景が浮かび上がります。

MCでは、2024年にロンドンで上演した舞台「千と千尋の神隠し」についてのエピソードを織り交ぜ、観客を笑わせる場面も。ですが、その後彼女は一転し、国民的詩人である谷川俊太郎へのオマージュとして、武満徹作曲の「死んだ男の残したものは」を歌いました。この名曲が、夏木の歌声によって新たな深みを持ち、圧倒的な感動を呼び起こしました。その後も高田渡の「鎮静剤」やビートルズの「イエスタデイ」、映画音楽の名曲「ケセラセラ」などが続き、夏木の歌声は言葉一つ一つに込められた「魂」を感じさせ、不思議な力で観客に寄り添いました。

このブルーノートでの公演は、夏木にとって7回目となる恒例のイベント。ピチカート・ファイヴの小西康陽が彼女のために作曲した数々の楽曲が、彼女の音楽活動を後押ししてきました。夏木自身、小西が描く独特の世界観に魅了されており、今回のライブでもMCを挟まずに彼の曲を連続して演奏しました。小西の曲には個性的で不器用ながらも人間味あふれるキャラクターが描かれていますが、夏木が歌うと“一人ひとりの人生を尊重する歌”へと変わっていきます。これは女優、歌手、演出家として活動を続けてきた夏木マリだからこそ成し得る音楽の領域です。

そしてラストは、彼女の音楽のきっかけとなったジャニス・ジョプリンの「Cry Baby」と、自身の人生を語るように歌う「60 Blues」の2曲。これらは以前のライブでも聴いたことのある楽曲ですが、そのたびに新たな印象を受けます。それは夏木自身が、人生で常に前向きに生き、今なお進化し続けていることを実感させるからです。

アンコールでは、緑色のドレスに身を包んだ夏木が登場し、ワインを片手にさらに2曲を披露。「次はいつ会えるかしら?今日の皆さん最高!」と観客に呼びかける彼女の姿は、バンドメンバーとともに満面の笑みを浮かべ、会場を一体のものにしました。この夜、なぜ多くの人々が夏木マリに憧れるのか、その理由が改めて実感できるひとときとなったのです。


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