大正大学が取り組むアンコンシャスバイアスの啓蒙の試み
日本では近年、多様性の重要性が叫ばれるようになってきましたが、意識しないうちに先入観を持ち、偏見に陥ってしまうこと、それが蔓延する「アンコンシャスバイアス」です。このテーマを巧みに扱うため、大正大学の学生たちが豊島区男女平等推進センターと協力し、TikTokにて情報発信を行いました。
学生たちが企画から制作まで手がける
2023年10月28日、若い世代に人気のTikTokを用いて「アンコンシャスバイアス」の認知度向上を目的とした動画が公開されました。このプロジェクトでは、学生たちが企画、編集、撮影、さらには音声の録音までを手がけ、非常にクリエイティブな形で製作されました。特に注目すべき点は、学校法人大正大学の理事長、柏木正博氏、豊島区長、高際みゆき氏が共演している点です。
エッホエッホのうたで親しみやすく
動画の素材として使用されたのは、マルチクリエイターのうじたまい氏が制作した「エッホエッホのうた」です。この楽曲のリズムに乗せて、偏見に関するメッセージが軽快に展開されます。可愛らしいメロディーに意外性のあるメッセージを載せることで、多くの視聴者に印象を与えているのです。監督と出演者との距離感を縮める、親しみやすさも大きな魅力の一つとなっています。
ワークショップからの実践
この取り組みは、大学の教育プログラムの一環として実施されました。大正大学の表現学部では、「クリティカルシンキング」をテーマにした授業が進行中です。今回の動画制作の課題も、豊島区男女平等推進センターから出された要件に基づき多くの学生が発表を行い、選ばれたものが実際に映像化されました。実際の社会問題に対し、エンターテインメントの工具を用いてアプローチすることは、学生たちにとって大きな学びの場となっています。
制作過程のこだわり
映像制作チームは、高品質な映像を目指し撮影場所や編集にも工夫を凝らしました。細部に至るまでこだわることで、視聴者に「伝えたいこと」がしっかりと伝わるようになっています。意識的に偏見をなくすことがいかに大切か、そのメッセージは、視聴するすべての人に届くことを願っています。
メッセージ拡散に期待
学生たちは、今回のプロジェクトを通して「無意識の思い込み」の実態を認識し、見逃されがちな社会の偏見に光を当てることができました。映像が多くの若者に触れられることで、無意識の偏見についての理解が深まることが期待されています。観る人々に意識の変革をもたらし、偏見を軽減する一助となることが狙いです。
このような取り組みを通じて、大正大学はより良い社会の実現に貢献し続ける意欲を示しています。未来のエンターテイメント業界で活躍する彼らの姿を、これからも注目していきたいと思います。詳しい内容や動画は、大正大学の公式TikTokアカウントをご覧ください。